不遇のテリーがモウリーニョを擁護 「我々には最高の監督がいる」
今季ベンチを温めながらも変わらぬ信頼
チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は、今季リーグ16位に低迷する不振から経営陣と緊急会談を持ち、去就問題も浮上している。そんな中、主将のジョン・テリーは、スペシャル・ワンをかばっている。英「BBC」が報じている。
昨季王者のチェルシーは3日の本拠地サウサンプトン戦で1-3と敗戦を喫した。失点数はリーグワースト2位タイの17と、自慢の堅守はすでに崩壊している。テリーは開幕直後にスタメンから外されたが、今季リーグ戦出場2試合目となるサウサンプトン戦ではフル出場を果たしていた。
「もしも、この穴から我々を脱出させることができる人間がいるとすれば、それはジョゼ・モウリーニョだ。我々には最高の監督がいる。みんな支持しているし、結束している」
テリーはそう語った。試合後のテレビインタビューで、指揮官は「クビにしたければ、クビにしろ! 私は辞任しない」と口走るほど重圧を感じている。だが、主将は、百戦錬磨のポルトガル人指揮官に対する支持の声を上げている。
テリーは「今チームは自信を失っている。でも、ドレッシングルームにはたくさんの選手がいる。奮起すべきだし、そうすると思っている。インターナショナルブレーク明けのアストン・ビラ戦には勝たないといけない。選手には外で気持ちを切り替えるいい機会になると思う。ブレークでスイッチが入るんじゃないかな。一勝したら、そこから積み上げていくしかない」と語った。ベテランのテリーはチェルシーと1年ずつ契約を更新している。今季限りで契約満了となるため、出場機会を失っていた主将には中国リーグ移籍という地元報道もあった。だが、当面はモウリーニョ政権を支えていく決意を示していた。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images