危機的状況の王者チェルシー オーナーも交えた緊急会談もモウリーニョは続投へ
アブラモビッチ会長は怒り心頭も、即時解任はなし
不振にあえぐプレミアリーグ王者チェルシーは、引き続きジョゼ・モウリーニョ監督にその命運を託すことを決めたようだ。英地元紙「デイリー・メール」によれば、10月3日のサウサンプトン戦に1−3で敗れた試合後、このポルトガル人指揮官は、ロマン・アブラモビッチ会長ら役員を交えて緊急会談を行い、続投の方向で意見が固まったという。
チェルシーは現在、リーグ戦の成績が2勝2分4敗と負けが先行。盤石の戦いぶりでリーグを制した昨季の敗戦数(3敗)をすでに上回った。試合後に辞任する意思がないことを明かしていたが、暫定16位に沈むなど、2013年夏に発足した第2期モウリーニョ政権最大のピンチを迎えている。
アブラモビッチ会長も、このところの低調ぶりに怒り心頭のようだが、それでも、モウリーニョ監督の即時解任にはつながらないという。このロシア人オーナーは、ここでモウリーニョ監督を解任すれば、彼が再びクラブに戻ってくることはないと理解している。衝動的な決断で後悔することのないよう踏みとどまっていると、レポートされている。
本人曰く、「キャリア最悪の時」を過ごしているというモウリーニョ監督。自身最大のピンチを迎えているが、未だクラブ幹部からの信頼は厚いようだ。
「チャンピオンになるのは難しい」と、今季のリーグタイトルに関してはすでに白旗を揚げているが、自らを“スペシャル・ワン”と称するカリスマ指揮官は最低限のノルマとも言える「トップ4入り」に向けて闘志を燃やしている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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