呆然自失のバルサ指揮官 ボール支配率63パーセントでの敗戦に「信じられない」
後半開始直後の2失点を悔やむ
バルセロナは10月3日に敵地で行われたセビージャ戦で、シュート28本を放ちながら、得点は後半29分に生まれたブラジル代表FWネイマールのPKによる1点のみ。ルイス・エンリケ監督は試合後、1-2の敗戦に「1得点なんて信じられない」と茫然自失の様子だった。スペイン地元紙「マルカ」が報じている。
試合後、記者会見場に現れた指揮官は、憔悴しきった表情だった。早くも今季2敗目を喫し、暫定3位となったエンリケ監督は、「相手のゴール前であそこまで長い時間攻め立てて1ゴールしか奪えないなんて、私は信じられない。決定力に関して良い状態とは言えない。全くもって、だ。だが、シーズンの流れは変わると確信している」と語った。
放ったシュートはホームのセビージャの12本の2倍以上。シュートの雨を降らし、ボール支配率も63パーセントと完全に凌駕したが、勝利は遠かった。
セビージャは後半開始からペースを握り、バルセロナDF陣の精神的動揺を誘うように2得点。「あの10分間を相手はうまく使った。セビージャは完全に我々を凌駕した。2点のリードを奪われ、試合をひっくり返すことができなかった」と、指揮官は失点した時間帯のチームの戦いぶりを嘆いた。
絶対的エースのFWリオネル・メッシと司令塔アンドレス・イニエスタを故障で欠く苦境でつまずいた昨季の三冠王者。シーズン序盤で、正念場に直面している。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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