今季からレアル・マドリードの指揮を執るラファエル・ベニテス監督が、カルロ・アンチェロッティ前監督、そしてジョゼ・モウリーニョ元監督という2人の名将をしのぐ好スタートを切った。スペイン地元紙「アス」が報じている。
　
　ベニテス監督は開幕から公式戦6試合を戦い、5勝1分と無敗をキープ。その間、18得点1失点という抜群の好成績を残している。開幕戦こそ昇格組のスポルディング・ヒホンを相手にスコアレスドローに終わったものの、その後はUEFAチャンピオンズリーグ（CL）のシャフタール・ドネツク戦を含め5連勝中。FWクリスティア ーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマら攻撃陣が得点を量産するだけでなく、新守護神GKケイラー・ナバスが好調を維持するなど守備陣も安定。攻守にわたってハイパフォーマンスを披露している。
　
　歴代の名将と比べても、このスペイン人指揮官の功績は色褪せない。それどころか、アンチェロッティ前監督とモウリーニョ元監督という2人の前任者を上回る成績を残している。
　アンチェロッティ前監督の就任初年度となった2013-14シーズン、最初の6試合はベニテス監督同様5勝1分け、18得点という成績を残した。しかし、6試合で6失点を喫しており、守備での安定はベニテス体制のチームが上回る。
　2010年にレアルの監督に就任したモウリーニョ監督は、最初の6試合で1失点とさすがの堅守ぶりを誇った。しかし、攻撃面ではリーグ開幕戦のマジョルカ戦、第5節レバンテ戦でスコアレスドローに終わるなど8得点で、戦績は4勝2分けだった。
　アンチェロッティ前監督は通算10度目のCL制覇と国王杯優勝の2冠を達成。モウリーニョ元監督も国王杯を制するなど、それぞれ1年目にタイトルを獲得した。彼らを上回るスタートダッシュで、ベニテス新体制のチームは昨季バルセロナに独占されたタイトル奪還を目指す。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images