右足骨折のマンUショーが示した度量 病床でタックル男と直接面会で和解

「フットボールの一部」と慰める

 マンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表DFルーク・ショーは、UEFAチャンピオンズリーグ1次リーグPSV戦で激しいタックルを受けて骨折。長期離脱を余儀なくされた。その後、けがをさせたメキシコ代表DFエクトル・モレノと面会し、和解していたことが明らかになった。オランダ紙「メトロニュース」が報じてる。
 ショーはモレノのタックルを受け、右足を骨折。ピッチ上で酸素マスクをつけるほどの重傷でアイントフォーヘン市内のセント・アンナ病院に入院。2度の手術を受けた。
 ショーが入院している間、モレノは見舞いに訪れたという。
「ショーに起きたことはとても不運なことだった。僕はショック状態だった。彼と話をすることができてすごくうれしかった。病院にフィリップ・コクーと行ったんだ。最初は難しかったけれど、彼はすごく親切にしてくれた。僕のことを非難しなかった。彼はその映像を見ていた。フットボールの一部だとも話してくれた。それで僕は笑えたんだ」
 PSVを率いるコクー監督と共に病院を訪問。病床のショーはモレノに恨み言をもらさなかったという。今季ユナイテッドで開幕直後から高いパフォーマンスを発揮し、ついにポテンシャル通りの実力を見せ始めた直後にキャリアに影響をもたらすようなアクシデントに巻き込まれた。若干20歳の若者だが、自分を傷つけたマーカーを許す度量の大きさを見せた 。
 すでにマンチェスターに戻り、リハビリをスタートさせているショーの完全復帰を祈るばかりだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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