U-15日本代表、中井が初先発もフランスに敗戦 敵将が称えた若き侍たちの“三本柱”

U-15フランス代表のジョゼ・アルコセール監督【写真:小川由紀子】
U-15フランス代表のジョゼ・アルコセール監督【写真:小川由紀子】

U-15日本代表戦士の「戦闘力」「テクニック」「ディシプリン(規律)」を高評価

 アルコセール監督は、U-15日本代表の選手たちはフランスのクラブのアカデミーでも十分にやっていけると太鼓判を押す。

「苦労する点があるとすればサッカーの面ではなく、フランスのカルチャーに馴染めるか、といった点だろう」

 ここで言う“カルチャー”とは、サッカーを取り巻く環境、その中でのしきたり、慣例、日常的なルール、といったことだ。

「しかし、マルセイユの酒井(宏樹)は本当に素晴らしい選手で、個人的にも大ファンなんだ。果敢な攻め上がりやボールプレー、常にパスの受け手になれる柔軟さやメンタリティー……。いやあ、彼は実に素晴らしいよ」

 柔道家でもあるアルコセール監督は、日本の行動様式には、柔道の基本精神であるモラルや相手に対するリスペクト、といったことがベースになっていると感じているという。

「その意味もあって、試合前に『日本のようにプレーしろ』と選手たちに指示したんだ。『戦闘力・テクニック・ディシプリン(規律)』。この三本柱がきちんと発揮できている限り、その他の要素はいくらでも上積みしていける」

 試合にこそ敗れたが、森山佳郎監督率いるU-15日本代表は強豪フランスの指揮官にも強烈なインパクトを残したようだ。

(小川由紀子/Yukiko Ogawa)



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