マンUの英雄カントナ、古巣低迷に苦言 “モウリーニョ戦術”は「見るのが苦しい」

カントナ氏がジョゼ・モウリーニョ監督率いる現チームへ苦言を呈した【写真:Getty Images】
カントナ氏がジョゼ・モウリーニョ監督率いる現チームへ苦言を呈した【写真:Getty Images】

クラブ哲学が失われていく現状に危機感 本拠地で「70%ボールを保持されるとは…」

 元マンチェスター・ユナイテッドのエリック・カントナ氏は、古巣の低迷ぶりに目を覆いたくなるような心境だという。「ファーガソンがベンチにいて、このような状況を想像できたか?」「見るのが苦しい」などと語り、ジョゼ・モウリーニョ監督率いる現チームへ苦言を呈した。英公共放送「BBC」が報じている。

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 ユナイテッドは今季、モウリーニョ体制3年目を迎えた。しかし、開幕9試合を終えた時点で早くも3敗を喫し、プレミアリーグでは10位と低迷。UEFAチャンピオンズリーグでもセリエAの強豪ユベントスに敗れるなど苦戦が続く。

 モウリーニョ監督は解任説が浮上するなど逆境に立たされているが、これに追い打ちをかけるようにクラブレジェンドの一人であるカントナ氏が、手厳しい批判を展開している。

 同氏はユナイテッドをモウリーニョ監督が率いている現状について、「素敵な女性にふさわしい素敵な男性ではない」と表現。自身の恩師でもあるアレックス・ファーガソン元監督を引き合いに出し、モウリーニョ体制について苦言を呈した。

「試合に負けることは当然あるが、リスクは取らなければいけない。ユベントス戦はオールド・トラッフォードで相手に70%ボールを保持され敗れた。ファーガソンがベンチにいて、このような状況を想像できたか? (今のユナイテッドを)見るのは苦しい。(マンチェスター・シティの)素晴らしいプレーを見るのはもっと苦しいけどね」

 さらにカントナ氏はクラブのアイデンティティーやフィロソフィーをよく知り、それを体現できる選手が少ないとも批判した。かつてはデイビッド・ベッカムやポール・スコールズ、ライアン・ギグスなど下部組織出身のスター選手がチームを支えていた背景があるだけに、大型補強によるチーム作りが進む現状に危機感を募らせているようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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