衝撃ミスのカリウスに戦友が贈った言葉とは? リバプール控えGKと守護神の固い絆
CL決勝はカリウスの大失態でレアルに敗戦 欧州制覇を逃すことに
試合終了の笛が鳴った直後、リバプールのGKロリス・カリウスは膝から崩れ落ちるようにピッチにうずくまった。キャリア最高の舞台で犯した、キャリア最悪のミス――。世界中のメディアが衝撃の失態を取り上げ、カリウスは望まない形で時の人となってしまった。GKがピッチ上で最も残酷なポジションであることを、誰もが再認識する一戦となったのは間違いないだろう。
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13シーズンぶりの欧州制覇にあと一歩と迫ったリバプールだが、26日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝でレアル・マドリードに1-3で敗れ、それは夢物語に終わった。カリウスはこの日、立て続けに失点に直結する致命的なミスを犯し、文字どおり敗戦の戦犯となった。
後半6分、ペナルティーエリア内でボールをキャッチし、味方へボールを投げようとしたところを、目の前にいたレアルFWカリム・ベンゼマに足を出され、当たったボールはコロコロとネットへ吸い込まれていった。さらに1-2で迎えた同38分には、レアルFWギャレス・ベイルがペナルティーエリア外から放った強烈な無回転ミドルをキャッチしようと試みたが、後方へと逸らしてしまい、息の根を止められる3失点目を喫した。
試合後、カリウスはピッチに長い間うずくまり、表彰式後もスタンドに手を合わせ泣きながら謝罪。試合翌日には自身のツイッターで「結局一睡もできなかった…あの場面が何度も何度も頭の中をよぎる。チームメイトやファン、スタッフのみんなには謝っても謝りきれない」と投稿し、文字からも憔悴しきった様子が伝わってきた。
ユルゲン・クロップ監督をはじめ、チームメイトもカリウスを擁護する姿勢を示しているが、そのなかでも印象的な言葉を送っていたのが、控えGKのシモン・ミニョレだった。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が、コメントを紹介している。
「どれほど苦しいのか、僕には分かる。時間が必要だ。もし彼が思いを吐き出したいのなら、もちろん、僕が傍に行くよ。すべてのキーパーが共感してくれるはずさ。僕だって同じような状況に頭を抱えたことがある。そういう時は、何を言われても難しいものだ」
そして、ともにポジションを争ってきたミニョレだからこそ、カリウスに対して伝えられるメッセージがあった。