マンU出身のベッカムにとってリバプールは永遠のライバル

　元イングランド代表MFデイビッド・ベッカム氏と言えば、貴公子然としたルックスとともに、かつてレアル・マドリードでジネディーヌ・ジダン現監督とともに「銀河系軍団」を形成したことで印象深い。そのベッカムがUEFAチャンピオンズリーグ（CL）決勝を前に、英衛星放送「スカイ・スポーツ」の取材に応じ、ジダン監督に対するエール、そして対戦相手リバプールに対してのユーモアの効いた意趣返しをしている。

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　ベッカムとCLの歴史は縁深い。マンチェスター・ユナイテッド所属時の1998-99シーズン決勝で劇的ドラマを演出。バイエルン相手に後半アディショナルタイムまで0-1とリードされた逆境から、ベッカムのCKを足がかりに2ゴールを奪う大逆転劇を実現した。

　その後、鳴り物入りで移籍したレアルではジダンらとともに銀河系軍団を形成したが、ビッグイヤー獲得はならず。それでもチームメイトとして築き上げた信頼関係は今も続いているようだ。

「チャンピオンズリーグ決勝で、ボスのジズー、クラブ、会長のために幸運を祈りたいと思っている。選手として成功し、今もなおボスとして大成功を収めていることが信じられないよ」

　自らをレアルに誘ったフロレンティーノ・ペレス会長に対してもエールを送ったベッカム。そしてこのようにも付け加えているのだ。

「あと、何としてでもリバプールを倒してくれよ！」

　ユナイテッド出身のベッカムにとってみれば、リバプールは永遠のライバル。そんな関係性もあって、今回のファイナルは完全にレアルに肩入れしようというところか。果たしてベッカムの願いは通じるのか――。