オーバメヤンはなぜ中国移籍を断念したのか 「お金」は魅力と明かすも「組織が…」

中国クラブへの移籍が取りざたされるなか、決断しなかった理由を明かす

 日本代表MF香川真司とドルトムントで同僚のガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンは、昨季から中国クラブへの移籍が取り沙汰されていた。ドイツメディア「ヴェルト・アム・ゾンターク」のインタビューに応じた韋駄天ストライカーは、中国クラブからのオファーがあったことを認めたうえで、中国サッカー界の組織がまだ成熟していないことなどを理由に移籍を決断しなかったと明かしている。

 去就問題が再三浮上していたオーバメヤンは、代理人を務める父フランソワ・ ピエール氏が中国入りしていたという話に対して「父は中国に行っていないよ」と否定。その一方でこうも語っている。

「もちろん中国も選択肢の一つだった。あれだけ大きなお金のオファーを受けたら考えるのは普通のことだよ。サッカー的には後退になるから中国には行くべきでないとたくさんの人が言っていたことも知っている。だけど僕はあのようなオファーを受けたら、誰だって考えると思う」

 実際に多くのスター選手が中国に移籍している現状もあり、オーバメヤンも高額オファーを受けて「お金」に魅力を感じ、移籍について考えを巡らせていたという。

「オファーはあった」とはっきり認めつつ、「中国クラブはBVBへのオファーを送るのに悪戦苦闘していたんだと思う。中国には欧州ほどプロフェッショナルの組織が出来上がっていないんだ」と指摘。最終的には残留の道を選び、「ここに残ることができて幸せ。ドルトムントを我が家のように感じている」と語っている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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