宿敵のストライカーとして帰還した大久保へ、川崎から“餞別”のブーイング 「嬉しかったよ」

30回目となる「多摩川クラシコ」は1-1のドロー

 後半31分、背番号「13」がタッチライン際に立った時、スタジアムからは微かな拍手と盛大なブーイングが送られた。移籍後、大久保嘉人は初めて敵として等々力陸上競技場のピッチに足を踏み入れた。

 FC東京は5日、J1第20節で川崎フロンターレとの「多摩川クラシコ」を迎え、1-1と引き分けた。大久保はJ1第16節ジュビロ磐田戦で右足首を負傷してから、約1カ月半ぶりの出場を果たした。その相手が、奇しくも古巣の川崎だった。

「あー、疲れましたね」

 開口一番、大久保らしい感想が飛び出た。約15分間のみの出場となったが、それでもペナルティーエリア手前からの強烈なミドルシュート、左サイドからのクロスにヘディングで合わせるなど、川崎ゴールを脅かし、持ち前の迫力を随所で示した。

「まあまあ良かったんじゃないですかね。最後それなりにやれたから。もうちょっとプレー中で、考える時間がほしいけどね」と、本人も復帰戦でのプレーに一定の満足感を得ているようだった

 そして、記者に古巣サポーターから送られたブーイングについて尋ねられると、大久保はニヤッと笑みを浮かべた。

 

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