悲願の初優勝も「涙は出ないんだな」 選手&監督として全国制覇…達成した「強い鹿児島を取り戻す」

神村学園の有村圭一郎監督【写真:徳原隆元】
神村学園の有村圭一郎監督【写真:徳原隆元】

有村圭一郎監督は選手時代に鹿児島実業で優勝を経験

 第104回全国高校サッカー選手権は1月12日にMUFGスタジアム(国立競技場)で決勝が行われ、神村学園(鹿児島)が鹿島学園(茨城)に3-0で勝利して初優勝した。神村学園の有村圭一郎監督は「小中学生やサッカーを志す鹿児島の子供たちが憧れや未来を描いてくれたら何よりも嬉しい」と喜んだ。

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 神村学園は前半19分に最終ラインから背後へのロングボールが出ると、FW徳村楓大が反応して抜け出す。シュートは距離を詰めたGKプムラピー・スリブンヤコに阻まれるも、こぼれ球に反応したFW日高元がゴールカバーの位置を見極めて左足で巻いたシュートを決めた。

 前半39分にはゴール正面でこぼれ球を拾ったMF堀ノ口瑛太が狙いすました右足シュートを決めると、試合終了間際にはMF佐々木悠太が追加点を挙げた。インターハイを制して注目されて臨んだ夏の王者は、見事に二冠を成し遂げた。

 見事な戦いぶりを見せた選手たちについて「我々は攻めることを志すチーム。しぶとく我慢しながら守備もやるということで、今日は攻撃しながら守備ができたと思います。今日で3年生は高校生活最後のゲームということで、悔いのないゲームをしようと。そういう風にできたと思います」と、手放しで称えていた。

 有村監督は第74回大会に鹿児島実業の一員として出場して優勝を果たした。自身の優勝時について「自分がやってやったという感じはなく、みんなに優勝させてもらったという思いが強かった」と話した指揮官。監督としての優勝も「優秀なスタッフが選手をコントロールしながら勝利に向かってくれたからだと思います。優勝の瞬間は信じられない思いが強くて、信じられないと涙は出ないんだなと思いました」と、周囲への感謝の思いが先に立った。

 その後、第83回大会で鹿児島実業が2回目の優勝を果たして以来、鹿児島県勢としては21大会ぶりの頂点に立った。「強い鹿児島県を取り戻す」という思いもあったという有村監督は「小中学生やサッカーを志す鹿児島の子供たちが憧れや未来を描いてくれたら何よりも嬉しいものになりますので、今度はそういう子たちを預かるわけですから、そうやって時代をつなげられたら」と、地域を背負っての喜びも語った。

 現在はドイツでプレーするFW福田師王や、セレッソ大阪のMF大迫塁などプロの道に進んだ先輩たちも成し遂げられなかったインターハイと高校選手権の優勝。有村監督は「今年は二冠という奇跡的なことが起こりましたけど、多くの先輩たちが積み上げてきてくれたものが今日そうなったと思います。日の目を見なかった子供たちすべてに感謝したいです」と、歴史を作ってきた選手たちに感謝の言葉を残していた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

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