本田の元同僚が人種差別被害を訴えるも警告となる非情判定 自らピッチを去り退場処分に…

ペスカーラのムンタリが、敵地カリアリのサポーターが発した人種差別的なチャントに抗議

 イタリアのセリエAで、人種差別の野次について主審に訴えた選手がイエローカードを受け、試合終了前に自らピッチを去ったことにより、警告2枚で退場処分になるという非情な判定を下された。英公共放送「BBC」が報じている。

 心ない野次の被害者となったのは、かつてACミランで日本代表FW本田圭佑とも共闘し、現在はペスカーラでプレーする元ガーナ代表MFサリー・ムンタリ。問題のシーンは、現地時間30日に行われたセリエA第34節の敵地カリアリ戦(0-1)の終了間際に起こった。プレー中のムンタリに対して、相手のゴール裏から人種差別的な野次が飛んだとムンタリが激怒。主審のダニエレ・ミネッリ氏に対してアピールした。

 しかしミネッリ主審はムンタリの主張に取り合わず、試合を続行。フラストレーションを溜めたムンタリはその3分後に再び抗議したものの、主審の下した決断はムンタリへのイエローカード提示だった。そしてムンタリはその後、試合終了の笛が鳴る前にピッチを去ったことにより、2枚目のイエローカードを受けて退場処分となった。

 野次を言ったとされるサポーターに対してムンタリは、「これは僕自身の色なんだ!」と毅然とした態度で立ち向かったものの、訴えが認められるどころか警告を受けたことにショックを受けているようだ。試合後、次のように話したという。

 

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