香川が復活へゴールを渇望 PKキッカー志願も

「得点に絡むことは自分の中ですごく大事なこと」

 

「やっぱり得点に絡むことは自分の中ですごく大事なこと。でも、ただゴールを取ることはより大事。そこを取れるか取れないかは大きな差があると思っている。監督からも言われている。自分もすごく求めている中で、ゴールに絡むプレー、シュート数は増やしていかないといけない。それを意識して次の試合をやっていきたい」

 香川はパレスチナ戦でこのPKゲットに加え、2得点をアシスト。3得点に絡む活躍はオーストラリア地元紙にも賞賛されていた。だが、ゴールを積み重ねて、マンチェスター・ユナイテッドの名将、アレックス・ファーガソン前監督らから加入を請われた男は、ゴールこそが自らの“存在証明”であると感じている。

 アギーレ監督も香川にゴールを強く要求している。インサイドハーフというポジションはゴールから遠ざかるが、「シュートの姿勢は常に言われている。レンジを気にせず狙えと言われている」とミドルシュートを積極的に狙うことを求められている。

 アルベルト・ザッケローニ前監督が率いた昨年3月5日のニュージーランドとの親善試合では、本田が香川にPKキッカーを譲ったこともある。本田は当時、「俺の方を見たから、察したよ。俺も蹴りたかったけど、あのシーンは真司の方が俺よりも(蹴る気持ちが)強かった」と語っていた。

 2部降格危機にあるドルトムントで先発の座を失っている香川に必要なものはゴール、そして、得点を奪うことで取り戻せる自信。そのためには、強烈な自己主張も今後求められるのかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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