サポーターによる前代未聞の“オウンゴール” プレミア残留を争うライバルを襲撃したはずが…
クリスタル・パレスのサポーターが勘違いで、自チームのバスに落書き
イングランドでサポーターによる前代未聞の”オウンゴール”が起こった。2月25日に残留争いの大一番であるミドルスブラ戦に臨んだクリスタル・パレスのチームバスが、自チームのサポーターによる勘違いで落書きされる被害に遭ったという。英紙「インディペンデント」などが報じている。
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クリスタル・パレスは降格圏を争うミドルスブラとの直接対決に向けて、本拠地セルハースト・パーク近くのホテルに宿泊していたが、その駐車場に停めてあったバスが赤と青、白のスプレーで「クリスタル・パレスFC」とペイントされた。チームのサポーターが、残留を争うライバルのミドルスブラのバスを狙って起こした行為だったが、勘違いして自チームのバスを塗りつぶしてしまった。
クラブは「金曜日の夜から試合までの間に起こったこととして警察に通報した」との声明を発表した。被害額は4万ポンド(約560万円)になるという。英紙のおとり捜査に引っかかったことでイングランド代表監督の座を追われたサム・アラダイス監督を今季途中就任させたクリスタル・パレスは、意外な形で被害を受けることになった。
試合前に自チームのサポーターによって盛大な“オウンゴール”を浴びたクリスタル・パレスだったが、チームはミドルスブラとの大一番に1-0で勝利。プレミアリーグ残留に向けて貴重な勝ち点3を得たが、歓喜に沸く試合後の移動まで、そのペイントされたチームバスが使用されたという。勘違いによる襲撃は、結果的には勝利の前祝いになったのかもしれない。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images