青森山田の主将が高校サッカー選手権開会式の選手宣誓で送ったシャペコエンセへのメッセージ

第95回全国高校サッカー選手権大会が開幕

 第95回全国高校サッカー選手権大会の開幕式が30日、東京・駒沢陸上競技場で行われた。開会式では、青森山田高等学校(青森県)の主将を務めるMF住永翔(3年)が選手宣誓を行った。

 住永は、マイクスタンドの前に立ち、しばらく間を置くと、力強く選手宣誓を行った。

「パルティード・ア・パルティード(スペイン語で”一戦一戦”という意味)。私たちは常にこの気持ちで試合に臨んできました。一試合一試合、目の前の試合に勝利した者のみに、次の試合があるのです。この厳しさを勝ち抜き、全国4134校の頂点に立つべく集結した48校がここにいます。今年95回目を迎える全国高校サッカー選手権大会、この伝統ある大会に参加した多くの先輩が、世界を舞台に活躍する姿に憧れ、次は自分の番だと夢見てきました。そして今、この場に立てる幸せに感謝しています」

 さらに、住永は今年起きた悲劇に事件について触れた。それは、2016年11月にコロンビアで起きた墜落事故だ。その航空機には、ブラジルのチーム「シャペコエンセ」の主力選手や首脳陣、記者陣が搭乗しており、70人以上もの尊い命が失われた。

「今年は特に11月のシャペコエンセのジェット機墜落事故で犠牲になった皆様に思いを馳せます。日本でも活躍した選手が何人も犠牲になりました。私たちは彼らのプレーから時を忘れるほどの感動や勇気をもらいました。心からご冥福をお祈りいたします」

 18歳の若者は、選手宣誓を通して、遠い地で起きた惨劇に、追悼のメッセージを送った。

 

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