エジルがレアルで身に付けた一流の処世術 「自分をコントロールする術を学んだよ」

モウリーニョ監督に熱望されて、エジルは2010年にレアルへ加入

 アーセナルのドイツ代表MFメスト・エジルはフィニッシュの局面に絡み続け、グーナー(アーセナルファンの愛称)を喜ばせ続けている。安定したプレーの秘訣には、かつて所属したレアル・マドリードで身に付けた“重圧との付き合い方”があると、クラブ公式サイトのインタビューで語っている。

 エジルは1日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第4節ルドゴレツ戦の試合終盤、絶妙の浮き球トラップで相手GKをかわした後、2人のマーカーを無力化するフェイントで決勝点を奪い取るなど、その才能を遺憾なく発揮している。そんなエジルは2010年にレアルへと加入したが、当時のジョゼ・モウリーニョ監督(現マンチェスター・ユナイテッド監督)に熱望されて加入したのだという。

「(南アフリカ)ワールドカップが、とても多くのクラブが僕を求めた。そして知っているとおり、僕のアイドルはいつも話しているけどジダンだった。そんなレアルが大きなオファーを出してくれた。特にモウリーニョが僕を求めてくれたんだ」

 それまでブンデスリーガのブレーメンでプレーしていたエジルにとって、世界最高峰のビッグクラブは衝撃だらけだったという。当時からエースだったポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドについても「ロナウドみたいな選手は見たことない。彼は本当にハードワークする。ロッカールームに最初に着くし、最後に出ていく。彼はとてつもないプロフェッショナルだ。トレーニングの練習試合でも、常に野心的だからね」と絶賛しつつ、レアルだからこそ味わった厳しさにも次のように触れる。

 

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