スペイン紙が選ぶ「美しいパスワークによるゴール10選」 “本家”が認めた日本代表の芸術弾とは

ザックジャパンが強豪国相手に見せた輝き

 そうした世界の名だたるチームのゴールが取り上げられるなか、日本代表の美しい連携から生まれた一撃も紹介されている。2013年11月16日に行われた国際親善試合、オランダ戦でのゴールだ。アルベルト・ザッケローニ監督が率いた当時の日本は、欧州屈指の強豪国に1-2とリードされた状況で、後半15分に素晴らしいパスワークを見せる。

 MF遠藤保仁(G大阪)からのパスを受けたDF内田篤人(シャルケ)がFW岡崎慎司(現レスター)へとつなぐと、素早いテンポで本田、内田と経由し、最後は大迫勇也(現ケルン)のポストプレーから本田がダイレクトで左足を振り抜き、ゴール右隅へと蹴り込んだ。

 ザックジャパンでも有数のファインゴールとして印象深いが、パスサッカーの本場スペインでも「オランダ相手に『オリベル&ベンジー』の動き」と称賛されている。「オリベル&ベンジー」とは、人気マンガ「キャプテン翼」のスペイン語でのタイトルで、そのスムーズさは原作顔負けのものに移ったのかもしれない。

 ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選では、勝ち点を積み上げながら苦戦が続く日本。オランダ戦でのゴールを彷彿とさせるような連動性を11月のサウジアラビア戦で見せて白星をつかめれば、W杯出場権獲得に向けて勢いに乗るはずだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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