日本代表、W杯予選でまたも豪州に勝てず 原口弾で先制も後半にPKで失点し1-1ドロー

W杯予選での対豪州戦は7戦未勝利

 後半の立ち上がりは敵陣に攻め込んでゲームを進めた日本だったが、落とし穴が待っていた。同6分、オーストラリア左サイドからのクロスがファーサイドに流れたところで、ボールをキープしようとした相手FWトミ・ユリッチに原口が体を寄せたところでPKの判定。日本はキャプテンの長谷部を中心に抗議したが実らず、このPKをMFマイル・ジェディナクにゴール正面へ決められ、同8分に試合は1-1の振り出しに戻った。

 その後はオーストラリアが主導権を握りつつも、膠着状態が続いていく。そして同24分、オーストラリアは日本戦で8試合5得点の“日本キラー”FWティム・ケーヒルを投入。圧力を強めていくホームチームだったが、日本はワンチャンスを生かして反撃する。同29分、中盤で得たFKからクイックリスタートで相手の虚を突くと、右サイド酒井高のクロスに小林が頭で合わせた。しかし、このシュートは相手GKのファインセーブによりゴールとはならなかった。

 ハリル監督は同36分に小林に代えてMF清武弘嗣を投入。そして同39分には本田を下げ、最前線にスピードのあるFW浅野拓磨を起用する。1分後、左サイドを原口が突破。鋭いクロスを供給するも中央で浅野は合わせることができなかった。

 オーストラリアにも決定機を作られるなか、DF吉田麻也とDF森重真人のセンターバックコンビがケーヒルを封殺して勝ち越しゴールを許さず。さらに後半アディショナルタイムには、原口に下げてAマッチデビューとなるDF丸山祐市を起用し、敵地で1-1の引き分けに持ち込んだ。日本のW杯予選でのオーストラリア戦未勝利も7試合(3分4敗)に伸びたが、グループ首位の相手とのアウェーゲームで勝ち点1を積み上げることに成功した

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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