日本、W杯初戦でドイツに勝てば風向きも変わる 過去初戦黒星で100%敗退、白星で100%通過

カタールW杯、今回の日本は守備重視なのでワールドカップ向きかもしれない

<2018年ロシア大会|日本、コロンビア、セネガル、ポーランド>
 4年前とよく似た組み合わせ。日本は1勝1分1敗で通過した。攻撃的とまでは言えないが、日本の攻撃力を発揮したうえでの勝ち抜けは初めて。ただ、勝ったのは早々に10人になったコロンビア戦だけで、ドローのセネガル戦は劣勢だった。守備力はやはりカギになるようだ。

 さて、6大会を振り返ってみると、比較的楽だったのは開催国だった02年だがこれは例外。最も厳しそうだった10年を勝ち抜けているので望みはある。ただし、カタール大会の2強2弱の構図はたぶん最も難しい。今回の日本は守備重視のチームなので、その点はワールドカップ向きかもしれない。初戦で負けると100%敗退、勝てば100%通過。02年が唯一の初戦ドローで通過。初戦でドイツに負けなければ士気は上がり風向きも変わるかもしれない。強豪国と言えども初戦は硬くなることもある。健闘を祈ろう。

西部謙司

にしべ・けんじ/1962年生まれ、東京都出身。サッカー専門誌の編集記者を経て、2002年からフリーランスとして活動。1995年から98年までパリに在住し、欧州サッカーを中心に取材した。戦術分析に定評があり、『サッカー日本代表戦術アナライズ』(カンゼン)、『戦術リストランテ』(ソル・メディア)など著書多数。またJリーグでは長年ジェフユナイテッド千葉を追っており、ウェブマガジン『犬の生活SUPER』(https://www.targma.jp/nishibemag/)を配信している。

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