家本主審から見た“トッププレーヤー” 「ゲームの流れを変えられる」元日本代表MFとは?

今シーズン限りでトップリーグ担当審判員から勇退する家本政明氏【写真:Getty Images】
今シーズン限りでトップリーグ担当審判員から勇退する家本政明氏【写真:Getty Images】

トップリーグ担当審判員から勇退する家本審判員がオンライン会見に出席

 今シーズン限りでトップリーグ担当審判員から勇退する家本政明氏がオンライン会見に出席。12月4日、J1リーグで最終節の横浜F・マリノス対川崎フロンターレの主審を担当し、審判として有終の美を飾っていた。最後の試合を終えた家本氏は「悔いはないです」と、胸の内を明かしている。

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 現在48歳の家本氏は1996年に1級審判員に登録。2002年からJリーグ担当、05年から16年まで国際主審も務め、10年にサッカーの聖地ウェンブリー・スタジアムで行われた国際親善試合で日本人初の主審を経験している。Jリーグでは、J1で338試合、J2で176試合、J3で2試合の主審を担当してきた。

 家本氏は「あの時点に戻りたいと思う試合はありますか」との問いに対し、「いや、悔いはないです」ときっぱり断言。「起きてしまったことは戻すことはできないし、それがいい結果なのか悪い結果なのか踏まえて、今何をしなきゃいけないか、これから何をしなきゃいけないかを常に考えてきたので……。ないですね。自分としては、大きな気づきや学びを得た試合ばかりで、戻りたいというのはないです」と続けた。

 また、これまで試合を担当してきて「思わず唸ってしまう選手」として、ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタの名前を真っ先に挙げた。

「『そこ見えてるの?』とか『そこでてくるんだ』というのは一緒に試合をさせて頂いて目の前でプレーを見て、彼の想像力ですとか頭の中の回路みたいなものは身近に触れて感じて、本当にトップオブ中のトップな方だなと感じました」

 そのほかにも「全体を俯瞰できている選手」として北海道コンサドーレ札幌MF小野伸二や横浜FCの中村俊輔、ジュビロ磐田MF遠藤保仁、昨年引退した中村憲剛の名前を列挙。また、「ゲームの流れを変えられる選手」としては川崎フロンターレMF家長昭博を挙げ、レフェリー目線で感じた元日本代表選手たちの印象を素直に語ってくれていた。

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