独代表をW杯に導く2発のヴェルナー、チェルシーでの批判に「時には聞き流さないと」

北マケドニア戦で2ゴールを決めたFWティモ・ヴェルナー【写真:AP】
北マケドニア戦で2ゴールを決めたFWティモ・ヴェルナー【写真:AP】

マケドニア戦でヴェルナーが2得点、ドイツは18大会連続20回目のW杯出場決定

 チェルシーに所属するドイツ代表FWティモ・ヴェルナーは、11日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選の第8節北マケドニア戦(4-0)で2ゴールの活躍を見せた。この勝利でドイツはカタールW杯出場を決めている。試合後、ヴェルナーは所属するチェルシーで批判されている決定力不足の指摘についてコメントした。英紙「メトロ」が報じている。

 今年4月の対戦では、北マケドニアに1-2で敗れていたドイツ。この日の試合でも前半をスコアレスで折り返す嫌な流れとなる。それでも、後半5分にMFカイ・ハフェルツのゴールで先制すると、同25分にはヴェルナーがFWトーマス・ミュラーからのパスを受けて追加点を記録。その3分後にも、ヴェルナーは追加点を決めて北マケドニアを突き放すと、同38分には18歳のMFジル・ムシアラがダメ押しゴールを決め、ドイツが4-0で勝利し、18大会連続20回目のW杯出場を決めた。

 試合を振り返りヴェルナーは、「こういうチームとの試合はいつも難しくなる。僕たちは1失点もしなかったことが良かった。1、2回、危ない場面もあったからね。この試合のように90分間、ゴールに迫り続ければ、得点が入るのは時間の問題だ。先制してからは試合が簡単になった。それが前回の対戦の時との違いだね」と、チェルシーのチームメートが挙げた先制点を称えている。

 この試合の3日前に行われたルーマニア戦(2-1)の試合後には、ハンス=ディーター・フリック監督から、ポジショニングを批判されていたヴェルナーだが、「彼は僕にとって、良い存在だ。監督が好んでくれて、信頼をしてくれれば、選手の助けになる。ストライカーとして、僕は特に信頼されていないといけない。そして、それにしっかり応えたいと思っているし、これからも応え続けたいね」と、関係が良好であることを強調した。

 昨シーズン加入したチェルシーでヴェルナーは、献身的なプレーが評価される一方、簡単なシュートを外す場面もあり批判を浴びてきた。そうした言葉をどう受け止めているかを問われたヴェルナーは、「時には聞き流さないといけない。そのことばかりを考えていたら、今日もプレーできる状態じゃなかっただろうからね。どこかの時点で、桶はいっぱいになるものだ。僕は自分にできるかを分かっているし、気持ちを整えて毎試合臨んでいるよ」と、話している。

 ライプツィヒ時代は159試合で95得点と驚異の決定力を示していたヴェルナー。ドイツ代表で自信を取り戻し、再びチェルシーでも、結果を出せるストライカーとなるだろうか。

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