「別次元」 仏代表FWベンゼマ、“5人包囲網”打開弾 今季早くも19ゴールに関与

ベルギー戦でゴールを決めたFWカリム・ベンゼマ【写真:AP】
ベルギー戦でゴールを決めたFWカリム・ベンゼマ【写真:AP】

2点ビハインドのチームに勢いをもたらすゴール

 フランス代表は、7日に行われたUEFAネーションズリーグのベルギー戦で後半3ゴールを挙げ、2点ビハインドの状況から逆転勝利を収めた。この試合で反撃ののろしとなるゴールを決めたFWカリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)は今シーズン、クラブでの結果と合わせてすでに19ゴールに関与したと米スポーツ専門局「ESPN」が取り上げている。

 ベルギー代表MFヤニック・カラスコ、FWロメル・ルカクに立て続けにゴールを奪われ前半を終えたフランス代表。後半17分、FWキリアン・ムバッペとのコンビネーションからゴールが生まれる。ムバッペの縦パスを受けたベンゼマは、相手DF陣に囲まれるも、反転し左足を振り抜く。勢いこそなかったがベンゼマが放ったボールはゴール右隅に吸い込まれた。

 その後、フランス代表はFWアントワーヌ・グリーズマンが得たPKをFWムバッペが冷静に決め同点に。さらに後半アディショナルタイムにDFテオ・エルナンデスがゴール前にこぼれてきたボールを拾い、左足を振り抜きゴールを決めて2点のビハインドを押しのけての勝利となった。

 ベンゼマは今季、レアルでキャプテンマークを巻きプレー。19ゴール関与のうち、ラ・リーガで9ゴール7アシスト、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で1ゴール、ワールドカップ予選で1アシスト。そしてベルギー戦での一撃により、今季のゴール関与数を「19」とした。また、フランス代表で通算32ゴールに記録を伸ばし、ジネディーヌ・ジダン氏の記録を上回った。

 ベンゼマは2015年の恐喝事件を機に代表から追放される形となり、21年6月のウェールズ代表戦で6年ぶりに代表復帰を果たしていた。

 5人のDF陣に囲まれながら決めたゴールを受け、ファン・サポーターたちは「魔術師」や「別次元」と33歳になったストライカーを高く評価している。

 代表でもチームを勝利に導くきっかけとなるゴールを決め、より重要な存在であることを示したベンゼマ。レアルでもキャプテンマークを巻き、よりゴールを求められる存在になっている。

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