「1対1で負けないところを見せたい」 長友佑都、11年ぶりJ復帰戦で原動力となった情熱

FC東京に復帰したDF長友佑都【写真:Getty Images】
FC東京に復帰したDF長友佑都【写真:Getty Images】

フル出場を果たすだけでなく、相手MFマギーニョと激しいマッチアップを展開

 FC東京に復帰した日本代表DF長友佑都は、18日にホームで行われたJ1リーグ第29節・横浜FC戦(4-0)にフル出場し、4144日ぶりの復帰戦を勝利で飾った。試合後のオンライン会見では、「とにかく楽しくて痺れた」と語った。

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 2010年夏にチェゼーナ(イタリア)へ移籍し、インテル(イタリア)、ガラタサライ(トルコ)、マルセイユ(フランス)と海外クラブを渡り歩きいてきた長友。今年7月にマルセイユ退団が発表された後は所属先が決まっていなかったが、35歳の誕生日を迎えた9月11日、11年ぶりのFC東京復帰が決まった。

 長谷川健太監督は、横浜FC戦で長友を早速スタメンで出場。左サイドバックに入ると、大雨が降りしきるなかで精力的にピッチを駆け回り、90分間の出場でチーム3位の走行距離11.134km、最多のスプリント21回をマークした。

 2010年5月15日の清水エスパルス戦(2-2)以来、4144日ぶりのJリーグでのプレーを終え、長友は試合後、「楽しかった」と笑顔で語った。

「Jリーグは11年ぶりですけど、Jリーグでプレーすることもそうだし、FC東京でこのユニフォームを着て、ホームでプレーするのは、とにかく楽しくて痺れました。(9月の日本)代表戦で軽く足を痛めていたので別メニューだったんですけど、最後の3日間だけ練習に出られた。チームに馴染むこと以上に、もう一回このチームの士気を上げて、勝利に対する熱量を上げることをみんなに伝えて練習に入りました」

 横浜FCの右ウイングバックを務めたMFマギーニョと激しいマッチアップを繰り広げたことに関しては、「相手が良い選手であればあるほど燃えるタイプ。勝負に勝ってやろうという気持ち。もう一回野心を持って、情熱を持って、1対1で負けないところを見せたいと思ってピッチに入った」と明かした。

 この日、際立ったのは、長友の運動量はもちろん、絶え間なく発する声掛けだ。“熱”をチームに伝動させるべく、自分でも意識していたという。

「一番かけていたのはみんなのモチベーションを上げる声をかけていた。前節(柏レイソル戦/0-1)を見ていて、少し自信がなさそうな、熱量を含めて足りないなと思ったので、みんなを鼓舞しようと思った」

 長友の復帰戦を白星で飾り、暫定8位に浮上したFC東京。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場圏内の3位以内を目指して、ギアを上げていきたいところだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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