南アフリカW杯、遠藤の“芸術的FK”秘話を闘莉王が披露 「蹴らせてくれと言う本田に…」

2010年南アフリカW杯の遠藤保仁が決めたFKの秘話を闘莉王氏が披露した【写真:Getty Images】
2010年南アフリカW杯の遠藤保仁が決めたFKの秘話を闘莉王氏が披露した【写真:Getty Images】

ジョン・カビラ氏の番組に出演、2010年W杯時の秘話を語る

 元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏が、17日に放送されたジョン・カビラ氏のラジオ番組J-WAVE「JK RADIO~TOKYO UNITED~」の人気企画「妄想バーチャル実況」に2週連続で登場。2010年南アフリカ・ワールドカップ(W杯)のデンマーク戦で決まった美しすぎるFK秘話について語っている。

 闘莉王氏が選んだ「歴代最強ジャパン」と森保ジャパンが対戦したら勝つのはどちらか――。想像上の対戦を実況するという同番組の人気企画に登場した闘莉王氏の選んだ“最強ジャパン”は、GKが名古屋グランパスと日本代表でチームメートだった楢﨑正剛氏。4バックは内田篤人氏、闘莉王氏、「アジアの壁」と呼ばれた井原正巳氏、そして長友佑都(FC東京)という盤石のメンバー。

 中盤は長谷部誠(フランクフルト)、遠藤保仁(ジュビロ磐田)、小野伸二(北海道コンサドーレ札幌)、中村俊輔(横浜FC)という顔ぶれで、2トップは1968年メキシコ五輪銅メダルの黄金ホットライン、釜本邦茂氏、杉山隆一氏というレジェンドを選んでいた。

 ダブルボランチの一角で選出した遠藤についての話題で、2010年6月24日に南アフリカのルステンブルクで行われたW杯グループステージ最終戦のデンマーク戦(3-1)の秘話を、闘莉王氏が披露した。

 本田圭佑が前半17分に直接FKを決めて、1-0リードで迎えた同31分、日本は再び直接FKのチャンスを手にした。遠藤は鋭いカーブで直接FKを叩き込んでいたが、闘莉王氏はこのシーンの直前のやり取りを回想している。

「ちょうど本田が代表に出てきて勢いがあった。ノリに乗っていて蹴らせてくれと言う本田に対して、この距離はヤットさんじゃないかと(提案した)」

 無回転FKを決めていた本田を警戒するデンマークを嘲笑うかのように、遠藤は右足で鋭いカーブを描き、美しいFKを決めていた。このグループステージ最終戦に3-1で勝利し、ベスト16進出を決めた岡田ジャパンの秘話に、カビラ氏も興奮を隠しきれない様子だった。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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