異色の“逆輸入”FW木下康介、26歳で挑む初のJリーグ 浦和の練習で感じた“違い”とは?

浦和に新加入した木下康介【写真提供:ⒸURAWA REDS】
浦和に新加入した木下康介【写真提供:ⒸURAWA REDS】

浦和の新加入FW木下康介、横浜FCの下部組織出身で9年間欧州でプレー

 浦和レッズに今夏のウインドーで加入したFW木下康介が、22日にオンラインで新加入会見を実施した。高校在学中に欧州に渡ってキャリアを積んだ一風変わった“逆輸入”型のJリーグ入りに、「帰ってくるというイメージもあるけど、僕にとっては新しい場所でのチャレンジ」と話した。

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 190センチの長身FW木下は、横浜FCのジュニアユースからユースに昇格し、高校卒業前に渡欧。ドイツ下部リーグでのプレーを経て、2017年から2年間スウェーデン1部リーグでプレー。その後、ベルギーのシント=トロイデンで半年間プレーした後の2019年夏にノルウェーのスターベクIFへ。そして今年7月に退団して浦和入りとなった。Jリーグの下部組織育ちでありながら、26歳にしてJクラブ初加入という異色のキャリアを持つ。

 それだけに木下は「ヨーロッパで9年やって、日本に帰ってくるというイメージもあるけど、それよりも僕にとっては新しい場所でのチャレンジ。Jリーグという高いレベル、浦和レッズという素晴らしいクラブに声をかけてもらえたことが新しいチャレンジという思い。まだデビューしていないので、試合の質の違いなどは肌感覚では分からないけど、練習で感じるのは違うサッカーということ。日本は速くてテクニカル。どこのチームもパスをつなぐ」と、その感覚を話した。

 一方で、MF関根貴大とはベルギー、デンマーク人FWキャスパー・ユンカーとはノルウェーでチームメートとして過ごし、DF岩波拓也とDF山中亮輔はU-18日本代表でともにプレーした。さらに「(DFアレクサンダー)ショルツやユンカー、トミー(オーストラリア代表DFトーマス・デン)とのコミュニケーションは全く問題ないくらいの英語は話せる」ということで、そうしたコミュニケーションの部分では強みを見せる部分がありそうだ。

 浦和はこの中断期間にFW武藤雄樹、FW杉本健勇という日本代表歴を持つ選手たちがチームを離れただけに、リカルド・ロドリゲス監督もFWの補強を求めていた。そして木下は自身の持ち味について「身長があっても動けるというのは強みになってくると思う。190センチは大きいほうだけど、そういうセンターバックはゴロゴロいる。強さや速さも必要で、目の前にそういう相手がいたのは大きな経験だった。裏に抜ける、ポストプレー、サイドに流れてドリブルなど、いろいろな選択肢が必要で武器が増えた」と話した。

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