世界最強GKを攻略した豪快弾! なでしこ岩渕が女王アメリカ相手に示した次期エースの風格

ケガに悩まされた2015年を乗り越えて

 昨年は、右ひざのケガに悩まされ続けた。2月に外側側副靭帯損傷、5月にはカナダ女子ワールドカップ前の代表合宿で内側側副靭帯を損傷。大会メンバー入りは果たしたものの、途中出場5試合に終わった。さらに、8月末には外側靭帯の断裂。日本に帰国して手術とリハビリを行い、復帰したのは年末だった。年明けのリオデジャネイロ五輪アジア最終予選も、万全とはいえないコンディションだった。

 怪我を乗り越えて復帰した岩渕は、所属のバイエルンで女子ブンデスリーガ2連覇を果たした。そして、このアメリカ戦で“高倉なでしこ”の初ゴールも奪った。08年U-17女子ワールドカップでチームはベスト8に終わったものの、大会MVPを勝ち取りアルゼンチンの伝説的な名手であるディエゴ・マラドーナ氏の名前に由来する「マナドーナ」の愛称もつけられた。なでしこジャパンが世界のトップに返り咲くための仕切り直しの一戦で、岩渕は次期エースにふさわしい輝きを放った。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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