「本気でメダルを狙えるチーム」と絶賛 U-24日本代表「出場16人」を金田喜稔が採点

ホンジュラス相手に3得点を奪い勝利した日本代表【写真:Getty Images】
ホンジュラス相手に3得点を奪い勝利した日本代表【写真:Getty Images】

ホンジュラスに3-1と勝利、1トップの林は「この日最もアピールに成功した選手」

 東京五輪に向けて強化を進めるU-24日本代表は12日、同じく本大会に出場するU-24ホンジュラス代表と国際親善試合を行い3-1で勝利した。DF吉田麻也(サンプドリア)の先制ゴールとMF堂安律(PSV)の2ゴールで快勝した一方、後半は欧州組が久しぶりの実戦だったこともありチーム全体が失速、ミスも目立ち1点を失った。

 本大会初戦まで残り10日となったタイミングでの一戦を、識者はどのように見たのか。「天才ドリブラー」として1970年代から80年代にかけて活躍し、解説者として長年にわたって日本代表を追い続ける金田喜稔氏が、この試合に出場した16選手(トレーニングパートナーのMF藤田譲瑠チマを除く)を5段階(5つ星が最高、1つ星が最低)で採点。「試合勘を取り戻すためのゲームで前半をほぼパーフェクトで終えた」と称えるとともに、コンディションが悪いなかで後半に失速しながらも3-1と勝利したことを高く評価。「本気でメダルを狙えるチーム」と期待を抱かせる内容だったと語った。

   ◇   ◇   ◇

<FW>
■林 大地(サガン鳥栖/→後半18分OUT)=★★★★

 この日出場した選手で最もアピールに成功した選手だろう。前半18分の決定機を外すなどゴールこそ奪えなかったが、三好や久保はもちろん、ボランチの遠藤や田中がどのタイミングでどんなパスを狙ってくるのかをしっかりと頭の中に入れてプレーしている。闘志あふれるプレーで泥臭いという印象があるかもしれないが、堂安のゴールをアシストした落としなどポジショニングのレベルは相当高く、予測も含めてクレバーな選手だ。

<MF>
■三好康児(アントワープ)=★★★★

 前半12分にポストを直撃したシュートは決めたかったが、チーム全体が連動するコンビネーションのパスを何本も通して決定機を創出。気迫を感じるプレーぶりだった。もっとも、本来はやはり右サイドか中央を主戦場とする選手。久保とのポジションチェンジで効果を発揮した半面、左サイドの機能性という部分ではやや物足りなさがあった。

金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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