「物議を醸すゴール」 名古屋、ACL初戦の決勝弾…相手猛抗議にマレーシア紙注目

決勝点を決めた名古屋MF阿部浩之【写真:Getty Images】
決勝点を決めた名古屋MF阿部浩之【写真:Getty Images】

9年ぶり参戦のACLで白星スタート、阿部の決勝点にJDT選手はオフサイドを主張

 名古屋グランパスは22日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第1節でマレーシア王者ジョホール・ダルル・タクジム(JDT)と対戦し、MF阿部浩之のゴールで1-0と勝利した。相手がオフサイドを主張するなかでの決勝点となったが、マレーシア紙は「物議を醸すゴール」と伝えている。

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 9年ぶりのACL参戦となった名古屋は、グループGで浦項スティーラーズ(韓国)、JDT、ラーチャブリーFC(タイ)と同居。新型コロナウイルスの影響によってタイ・バンコクでのセントラル開催となり、この日初戦を迎えた。

 久しぶりのアジアの舞台で、思うように攻撃を展開できない名古屋だったが、後半15分に待望の瞬間が訪れる。FWマテウスが右サイドをドリブル突破してグラウンダーのマイナスクロス、このボールをフリーで走り込んでいたDF成瀬竣平が右足で合わせるもヒットせず。これがゴール右ポスト付近へ流れていたFW山﨑凌吾への絶妙なパスとなり、2タッチ目でゴール正面の阿部に落とすと最後は阿部が右足で落ち着いて決めた。

 JDTの選手は成瀬から山﨑にパスが通った瞬間、右手を上げてオフサイドを主張したが副審の旗は上がらず。リプレーの映像を見る限りでも相手DFシェーン・ロウリーが残っており、オフサイドはないように見えた。だがJDTは失点直後、複数の選手が副審のもとへ詰め寄り抗議。今大会のグループステージではVARが導入されておらず、判定は覆らずに名古屋の得点が認められた。

 このシーンをマレーシア紙「ニュー・ストレーツ・タイムズ」は、「物議を醸すゴール」と報道。「サザン・タイガース(JDTの愛称)はボックス内でスイッチを切ったように見え、レフェリーからのオフサイドコールを期待した時に(失点は)起こった」と伝えている。

 その後も緊迫した展開となった試合は、後半アディショナルタイム2分にJDTのMFベルクソンが右サイドからのクロスをヘディングで合わせてネットを揺らしたが、直前の競り合いでDF木本恭生を倒したとしてノーゴールの判定。モハンメド・アブドゥラ・ハッサン主審のジャッジへの不満は両チームともにあったように見えたが、冷静さを失わなかった名古屋が白星スタートを飾った。

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