「僕は押し潰された」 闘莉王、若き日に“壁”となったブラジルの名手との因縁を告白

浦和時代の田中マルクス闘莉王氏【写真:Getty Images】
浦和時代の田中マルクス闘莉王氏【写真:Getty Images】

「闘莉王TV」でJリーグ最強ブラジル人助っ人を特集、サンパイオとの因縁を語る

 1993年の開幕以降、Jリーグを盛り上げてきたのが数多くのブラジル人助っ人たちだ。ブラジル出身で2003年に日本国籍を取得した元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は、自身の公式YouTubeチャンネルで「Jリーグ歴代最強ブラジル人ベストイレブン」を選出。「僕は押し潰された」と、現役時代に大きな壁となった“スーパーレジェンド”の存在を振り返っている。

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 闘莉王氏は公式YouTubeチャンネル「闘莉王TV」の最新回を公開。そこではJリーグを彩ってきたブラジル人助っ人のなかで、「最強の11人」を選出する企画を展開している。

 そこでDF枠の一角として選出したのが、横浜フリューゲルス、柏レイソル、サンフレッチェ広島と長年Jリーグで活躍した元ブラジル代表のセザール・サンパイオだった。

 1998年フランス・ワールドカップでは闘将ドゥンガとダブルボランチを組んだが、Jリーグの黄金時代には前線から中盤にビッグネームが集まっているため、「中盤に(タレントが)溢れ出しているから」と闘莉王氏は苦渋のセンターバックでの選出とした。

 そんなサンパイオとは、実は因縁があったという。渋谷幕張高を卒業後、2001年にJ1サンフレッチェ広島に入団した若き日の闘莉王氏。プロ入り2シーズンで39試合2得点と結果を出していたが、当時は日本国籍取得前で、ブラジル人選手トゥーリオとしてのプレーだった。

 そんななか、2003年にサンパイオが柏から広島に移籍。外国人枠の問題で闘莉王氏は広島にいられず、J2水戸ホーリーホックに1年間、武者修行で移籍することになった。

「サンパイオが入って、僕は押し潰された。追い出された」と苦笑いで振り返った闘将にとっては、キャリアにおいて大きな壁となったセレソンの名手だが、「因縁? そういうところもありますが、僕は大好き」と絶賛。セットプレーで当時参考にしていた秘話を語るなど、注目の内容になっている。

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