18歳でJ1デビューの浦和GK、ベテラン西川から感じた「映像とは違った良さ」

浦和ユース出身の18歳GK鈴木彩艶【写真:轡田哲朗】
浦和ユース出身の18歳GK鈴木彩艶【写真:轡田哲朗】

“逸材”GK鈴木彩艶が12日のトレーニング後にオンラインで取材対応

 浦和レッズでジュニア(小学生)から下部組織で育った選手として初となるJ1デビューを飾ったGK鈴木彩艶が、12日のトレーニング後にオンラインで取材対応を行い「より責任は出てくると思うので、高く意識を持ってやっていきたい」と、先を見据えた。

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 ガーナ人の父と日本人の母を持ち、アメリカ生まれ埼玉育ちという鈴木は、小学生の時から逸材として評判だった。浦和のジュニアからジュニアユース、ユースと順当に昇格し、高校1年時に浦和とプロ契約。日本代表でもU-15からU-20までの年代別代表チームに、飛び級も含めて名を連ねてきた。

 そして今季、正式にトップ昇格すると3月のルヴァン杯開幕戦・湘南ベルマーレ戦(0-0)でプロデビューし、グループステージ5試合に連続出場してきた。そして、9日のJ1リーグ第13節ベガルタ仙台戦(2-0)で、前節のアビスパ福岡戦(0-2)でミスのあった日本代表GK西川周作に代わりスタメン入りし、18歳にしてJ1デビュー。無失点に抑え勝利に大きく貢献した。

「ルヴァン杯の時よりも、周りの方から祝福を受けることが多かった。初出場、初勝利おめでとうというのが多かったですね。最初の試合でゼロ、何よりも勝てたのが大きい」と笑顔で振り返った鈴木は、「1試合出たからと言って変わることはないけど、より責任は出てくると思うので、高く意識を持ってやっていきたい」と、今後に向けて気を引き締めてオフ明けのトレーニングに臨んでいた。

 西川は浦和に移籍加入した初年度の14年、鈴木がジュニア時代に出場した練習試合を見て大絶賛していた。その2人が今や正GKの座を争っていることに、鈴木は「時が経つのは早いですね」と笑う。自身が育成年代の間に長年にわたって浦和のゴールを守り、GKとしてはクラブ史上初となるワールドカップ(W杯)のメンバー入りも果たしたベテランの西川については、こう話している。

「(育成年代の時に)ビルドアップのつけるところ、基本的な技術の部分を映像で学ぶことが多かった。映像とはまた違った良さがあって、細かい部分が見える。間近でやって成長につながったと思う。そして、西川選手のように味方を安心させられるGKになっていきたいので、コーチングの部分も学んでいきたい」

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