元名古屋“ピクシー参謀”、浅野退団に言及 「故意に違反した日本人に会ったことない」

ジュロヴスキー氏が浅野の契約解除に見解【写真:Getty Images】
ジュロヴスキー氏が浅野の契約解除に見解【写真:Getty Images】

名古屋、京都で指導歴があるジュロヴスキー氏、浅野の契約解除に見解「驚きはない」

 日本代表FW浅野拓磨がセルビア1部パルチザンとの契約を解除した問題は、現地セルビアで波紋を広げた。退団理由の一つとして浅野は度重なる給与の未払いを挙げていたなか、同国出身でかつて名古屋グランパスでヘッドコーチや監督を務めたボスコ・ジュロヴスキー氏は日本人の特徴、文化の観点から、この一件に触れている。

 浅野は自身のSNSなどを通じ、パルチザンとの契約解除を発表。しかし、クラブ側は一方的な契約不履行との見解を示し、公式サイトで「根拠のない退団と契約条項の違反により、すべての法的手段を取り、FIFA(国際サッカー連盟)の管轄機関に対して訴訟を起こす」と訴えるなど、波紋が広がっている。

 パルチザンを退団した要因について、浅野は度重なる給与の未払い、それに対するクラブの不誠実な対応を挙げていたなか、セルビアメディア「Direktno.rs」はかつて、名古屋や京都サンガF.C.で監督経験があるジュロヴスキー氏のインタビューを掲載している。

 セルビア国籍のジュロヴスキー氏は現役時代、母国の名門レッドスターなどでプレーし、引退後は指導者へ転身。2008年から6年間は名古屋のヘッドコーチを務め、“ピクシー”ことドラガン・ストイコビッチ監督(当時)の参謀として10年シーズンのクラブ史上初となるリーグ優勝に貢献した。その後日本を離れたが、16年に名古屋(アシスタントコーチ、監督)、18年には京都(フィジカルコーチ兼コーチ、監督)で指導。日本では指導者として8年を過ごした。

 そうした経験を踏まえて、ジュロヴスキー氏は浅野の”契約解除”に言及。日本人の特徴について「忍耐強く、正直で、法律の条文に忠実な国民だ」と指摘した上で、度重なる給与の未払いが発生したとされる点については「日本で給料の遅延は許されないし、たとえそうなっても何日も前に謝ってくる。私が日本で過ごした8年間で、給料が遅れたのは1回だけだった」と回想し、当時のあるエピソードを紹介している。

「給料は毎月25日に支払われるのだが、ストイコビッチと私が名古屋にいた時、その2日前に経理の管理部門の人たちが来て、面会を求められた。彼らは謙虚に言ったんだ。『ストイコビッチさん、ボスコさん、外国人の給料を期限内に届けられませんでした。お詫びの気持ちを受け取っていただけますか? また、給料が25日ではなく26日になってしまうことは問題になりますか?」と。ピクシーはすぐに『問題ありません』と答え、彼らが出て行った後に、私たち2人は笑い出しそうになってしまった」

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