「0.5mmもあった?」 リバプール、“疑惑のVAR判定”に英物議「最小限のオフサイド」

裏へ抜け出したリバプールFWジョッタが微妙な判定でオフサイドに…【写真:Getty Images】
裏へ抜け出したリバプールFWジョッタが微妙な判定でオフサイドに…【写真:Getty Images】

リバプールはアストン・ビラに2-1で逆転勝利も… VAR のジャッジが話題に

 リバプールは現地時間10日、プレミアリーグ第31節でアストン・ビラと対戦し、ホームで2-1と逆転勝利を収めた。本拠地アンフィールドで約4カ月ぶりとなる白星を飾った一方、英メディアは前半終了間際に起きたゴール取り消しの場面について、「VARは再び間違った理由で脚光を浴びることになった」と取り上げている。

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 昨季30年ぶりのリーグ優勝を果たしたリバプールは、今季も一時首位に立っていたものの、昨年12月から急激な大失速に陥り、7位まで沈んでいた。それでも直近のリーグ戦では2連勝を飾り、復調の兆しを見せ始めているなか、6連敗中、8試合勝利なしの本拠地アンフィールドにアストン・ビラを迎え撃った。

 序盤からリバプールが猛攻を仕掛け立て続けに決定機を生み出すも、ゴールにつなげられない展開が続くと、前半43分に一瞬の隙を突かれ、先制点を与えてしまう。それでも同アディショナルタイム、同点とする最大のチャンスが訪れる。イングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドのロングフィードに抜け出したポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタが左サイドで受け取り、クロスを供給。こぼれ球をブラジル代表FWロベルト・フィルミーノがネットへと押し込んだ。

 しかし、ここでVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入すると、際どいジャッジでゴール直前のジョッタの抜け出しがオフサイド判定となり、同点弾は取り消しに。映像は何度も確認され、ジョッタと相手DFの間に線が引かれた状態でも明確にオフサイドラインから出ているのか判断しかねる紙一重の判断となった。

 それでもリバプールは、後半12分にエジプト代表FWモハメド・サラー、同アディショナルタイムにアーノルドが得点し、劇的な逆転劇を飾ってホームで約4カ月ぶりの勝利を手にした。トップ4争いに向け貴重な勝ち点3を手にしたなか、現地では際どいオフサイド判定に注目が集まっている。

 英メディア「スポーツ・バイブル」は「ジョッタの“袖”がオフサイドの対象となり、VARによって同点弾は取り消された」と見出しを打ち、「最小限のオフサイド」と表現。公式インスタグラムでは「物議を醸すジャッジ」と指摘している。英放送局「talkSPORT」は「VARは再び間違った理由で脚光を浴びることになった」と取り上げた。

 また、英紙「サンデー・タイムズ」のジョナサン・ノースクロフト氏は、「またこれだ。ジョッタの肘の皮膚は(相手DFエズリ・)コンサの膝は0.5mmもあったか? 長い確認と少しの線引きを見たが、誰にも確信は得られないものだった。我々が知っているサッカーの姿は、そこにはない」とVARの存在意義に疑問を訴えていた。リバプールが逆転していなければ、この疑惑のオフサイド判定はより大きな波紋を呼んでいたかもしれない。

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