久保・三笘・三好、“タレント揃い”2列目不発の理由を選手の言葉から“分析” 「前半はグダグダ」

2列目を担った三笘、久保、三好の3人【写真:Getty Images】
2列目を担った三笘、久保、三好の3人【写真:Getty Images】

ベストメンバーで力試しも…南米の強豪相手に攻撃が行き詰まる

 東京五輪世代のU-24日本代表は26日、東京スタジアムで行われた国際親善試合・U-24アルゼンチン代表戦で0-1と惜敗した。トップ下で先発メンバーに名を連ねたMF久保建英(ヘタフェ)と左サイドに入ったMF三笘薫(川崎フロンターレ)は“初共演”。右MFは三好康児(アントワープ) が務め、タレントが揃った2列目となったが、選手はそれぞれ課題を感じたようだ。東京五輪まで残り4カ月、アルゼンチンが見せた“ずる賢さ”や“臨機応変さ”を求めていかなければいけない。

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 強度の高いアルゼンチンに手を焼きながらも、ペースを掴み直し、ほぼ互角の展開で試合を進めた日本。クロスバーにも助けられながら失点を免れていたが同21分、ロングボールを収めたMFマティアス・バルガスにDF板倉滉(フローニンゲン)が体をぶつけながらも右サイドを突破され、中央へのふわりとしたクロスをFWアドルフォ・ガイチにヘディングで決められた。

 後半に入ると、徐々に日本の時間帯が増える。同32分にはMF渡辺皓太(横浜F・マリノス)からの浮き球パスをFW食野亮太郎(リオ・アヴェ)が胸で落とし、最後は久保が右足でのボレーシュートを放ったが、惜しくも枠をとらえられなかった。相手の堅い守備をかいくぐり、何度も敵陣でチャンスメークした日本だったが、最後までゴールを割ることができなかった。

 この日の2列目は左から三笘、久保、三好が入った。MF堂安律(ビーレフェルト)らは不参加だったものの、ベストメンバーでの力試し。だが、前半はなかなかタレント揃いの2列目が機能せず、行き詰ってしまった。久保は「前半はグダグダしながら、ボールを前に進められない時間帯が続いてしまって、後半は足もとだけだと怖くないので、ロングボールで田川選手に積極的に放り込んでいった」と、修正した内容を振り返る。

 一方で三好は、コミュニケーションにも課題があったと指摘する。

「自分も常に裏狙っていたので出してもらいたいシーンがあると思っていた。左は最初、(三笘)薫が入っていて、その特徴はチームの強みにもなっているし、そこを狙っていくのは意識としていいけど、逆にもっと(幅を)広くとらせることで薫がフリーの状態になる。(三笘は)1対1だったら確実に勝てるし、上手く使うためにも、もう少し全体として幅を使っていくところは早めに共有できたら良かった」

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