マンUのテスト不合格から3年でプレミア頂点へ レスター”左のスペシャリスト”を導く不思議な縁

今季は左SBが主戦場のシュラップ 名将ファーガソンも目をかけた才能

 レスターの左サイドを疾風のように駆け上がるガーナ代表DFジェフリー・シュラップが、3年前にマンチェスター・ユナイテッドのトライアルを受け、不合格となっていたことが明らかになった。クラブ史上初の優勝決定が懸かる大一番で、シュラップは因縁ある相手との大一番を迎えることになる。英地元紙「ガーディアン」が報じている。

 今季のシュラップは開幕から左サイドバックの定位置を確保。途中ハムストリングの負傷で長期離脱し、その間にシャルケから新加入のDFクリスティアン・フクスにポジションを奪われてバックアッパーとなったが、FWジェイミー・ヴァーディが不在となった前節(24日)のスウォンジー戦(4-0)では、左サイドハーフの先発に抜擢された。そのスピードを生かしてカウンターでは相手の脅威となり、1アシストを記録するなど存在感を示した。

 そのシュラップはレスターの下部組織出身で、トップチームで6シーズンを戦っているが、20歳だった2013年にユナイテッドで6週間のトライアルを受けていたと告白。「僕はU-21とトップチーム両方で練習したよ。あれだけのレベルの選手たちと練習できて、それは素晴らしい経験だった」と当時を回顧していた。さらに23歳のスピードスターは、「あの機会を得られたことを僕は永遠に感謝し続けるよ。あの時の経験が、今の僕を形作っているんだ」と、その時の経験が今に生きていると続けた。

「あの夏はサー・アレックス・ファーガソンが引退し、マイク・フェラン(アシスタントコーチ)、レネ・メールステイン(コーチ)もクラブを去った。僕はサー・アレックスに何度か会った。彼はとてもナイスガイで、僕に『君は優秀だからここにいる』と言ってくれた」と、シュラップは希代の名将から目をかけられていたことなども明かしている。

 

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