「とんでもない数字」 神様ジーコの”日本車”、推定金額に海外注目「驚きの愛車」

鹿島アントラーズのテクニカルディレクターを務める元ブラジル代表MFジーコ氏【写真:Getty Images】
鹿島アントラーズのテクニカルディレクターを務める元ブラジル代表MFジーコ氏【写真:Getty Images】

81年のトヨタカップで贈呈後、40年乗車するトヨタ・セリカの値段に熱視線

 鹿島アントラーズのテクニカルディレクターを務める元ブラジル代表MFジーコ氏が、1991年の来日以前から母国で日本車を乗り続けていることはこれまでにも話題になっていたが、海外の複数メディアが再びスポットライトを当てている。スペイン紙「AS」は愛車の推定金額に着目し、スター選手たちが所有するものとの比較から「とんでもない数字だ」と指摘している。

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 かつてセレソンの10番を背負った”神様”ジーコ氏は、母国のフラメンゴに所属していた1981年の第2回トヨタカップ(現・FIFAクラブワールドカップ)で南米代表として来日。欧州代表のリバプール(3-0)と激突したなか、全3ゴールの起点となり、2アシストの活躍を披露してMVPを受賞した。この時の副賞として贈呈されたのが、トヨタ・セリカだった。

 思い出の詰まった”お宝”の愛車を大切に乗り続けていることを、ジーコ氏は2019年に母国メディア「AUTO ESPORTE」で告白。1981年当時のブラジルでは輸入制限があったため、車を持ち込むことが難しかったというエピソードのほか、走行距離が10万キロを超えていることなどが明かされていた。

 世界一になってから40年が経過したことを受けて、英紙「ザ・サン」がジーコ氏の愛車エピソードに再注目。「AUTO ESPORTE」に語った言葉を引用しながら、「ブラジルのレジェンドであるジーコは、40年前のリバプール戦で勝ち取ったMVP賞品のトヨタ・セリカを今でも運転している」と報じれば、アルゼンチンのスポーツ専門局「TyCスポーツ」も「ジーコと思い出の品:インターコンチネンタルカップの車、40年で無傷」と見出しを打って報じた。

 そうしたなか、「AS」紙は「ジーコの驚きの愛車。40歳で『捨てられた』値段」と見出しを打ち、高級車への情熱を見せないジーコ氏に注目している。世界的なスターともなれば、数千万円~数億円の高級スーパーカーを複数所有していることもあるが、記事では「元ブラジル代表のアイコンであるジーコは、ガレージを”改装”する気もなく、40年間乗ってきたトヨタのセリカを今でも愛用している」と指摘。愛車の推定金額が約9000ユーロ(約117万円)であることを引き合いに「サッカー界の他の著名人が所有している車の価格と比較すると、とんでもない数字だ」と綴っている。

 一方、ジーコ氏にとってクラブ世界一に輝いた際の”勲章”であることから「感傷的な価値を持っている」とも記しており、世界的レジェンドの功績に敬意を示していた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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