「笑顔を取り戻せた」 イブラヒモビッチ、2010年のミラン移籍の“転機”を回想

2010~2012年もミランに在籍していたイブラヒモビッチ【写真:Getty Images】
2010~2012年もミランに在籍していたイブラヒモビッチ【写真:Getty Images】

アドリアーノ・ガリアーニ氏に導かれてミランに加入し、2年後にPSGに放出される

 元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチは、キャリアの転機になったACミラン移籍に大きな役割を果たしたアドリアーノ・ガリアーニ氏に関するエピソード、イタリア国営放送「RAI」の番組「ケ・テンポ・ファ」で明かした。

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 イブラヒモビッチはスウェーデンの故郷マルメでプロデビューすると、オランダの名門アヤックスへ移籍。その後、イタリアのユベントスとインテルで活躍し、リーグ優勝や得点王など数々のタイトルを獲得し、その後はスペインのバルセロナへ渡った。しかし、そこではプレースタイルの噛み合いが悪く、思ったように活躍できなかった。

 そのなかで、2010年夏にイブラヒモビッチに声を掛けたのが、当時ミランで強化責任者を務めたアドリアーノ・ガリアーニ氏だった。イブラヒモビッチは、政治力の高さで移籍市場を切り抜ける敏腕で知られた名物ディレクターについて、「とても好ましく思っているし、彼との間には強い絆がある。バルセロナで幸せと言えない日々を送っていた最後の1カ月で、彼は俺をミラノに連れてきた。そして、俺は笑顔を取り戻すことができた」と感謝を語った。

 一方で、ミランが財政難に陥ったなかでイブラヒモビッチは2012年夏にパリ・サンジェルマン(PSG)へと移籍する。2300万ユーロ(約28億円)とも言われた移籍金をミランに残しての退団だったが、それがクラブ主導だったことをガリアーニ氏に絡んでこう説明している。

「そのシーズンが終わった時に、『バカンスが終わるまで電話をしないでくれ。かけてきても出ない』と伝えた。こんな状況で電話が来る時は、移籍しろっていう話だと理解しているからだ。何事もなく過ぎていったなか、移籍市場の締め切り2日前にガリアーニから電話が来た。出なかったよ。何度もかかってくるから、『そんなに俺が元気なのか知りたいのか』って思ったね。そして、彼は俺をパリに送り出した。まあ、そこでも良い時間を過ごしたけれどね」

 イブラヒモビッチがミラン退団を望んでいなかったことが察せられる話だが、その後、ミランは経営権が変わりガリアーニ氏もクラブを去った。そして今は、当時の会長だった元イタリア首相のシルビオ・ベルルスコーニ氏と再タッグを組んで、セリエB(2部)でセリエAへの昇格争いをしている。

 昨季終了時にミランからの退団が噂された時、モンツァもこうした縁で移籍先の候補として名前が挙がった。今年10月に40歳になるイブラヒモビッチだが、ガリアーニ氏とモンツァで再会する可能性もあるのだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)



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