日韓戦「積極的に検討」も… 韓国側の”問題点”を母国紙指摘「解決していない」

韓国と国際親善試合を行う可能性がある森保一監督率いる日本代表【©JFA & Getty Images】
韓国と国際親善試合を行う可能性がある森保一監督率いる日本代表【©JFA & Getty Images】

今月25日に日本開催の可能性浮上も、韓国内での自己隔離が障壁に

 森保一監督率いる日本代表が、韓国と国際親善試合を行う可能性があると、4日に韓国メディアで報じられた。同国メディアでは引き続き、その詳細が報じられている。

 日本は当初、今月25日にカタール・ワールドカップ2次予選のミャンマー戦を国内で実施する予定だったが、相手国側の要望により延期に。代替試合として、日本国内で宿敵・韓国との”日韓戦”開催の可能性が浮上していると韓国メディアが報じた。

 その詳細を同国紙「中央日報」が伝えており、記事の中で韓国サッカー協会関係者のコメントを紹介。「日本サッカー協会から3月の国際Aマッチ期間中に試合を行うことを提案された」と、日本側から打診されたことを明らかにしている。

 韓国側も「積極的に検討している」とのことだが、新型コロナ禍による2週間の自主隔離期間が定められていることが問題になっているようだ。先月、カタールで行われたFIFAクラブワールドカップ(W杯)に参加した蔚山現代は、全員がクラブハウスに滞在することを条件に、2週間の自己隔離期間を1週間に短縮されたケースがあるという。

 今回もこのケースが適用される可能性があるとしつつも、同メディアは「この方法が採用されたとしても、代表チームのKリーガーの場合、1~2試合ほど日程を飛ばすのが不便だ。その結果、選出を拒否される可能性がある。FIFAは各国間の移動などで自己隔離措置が5日以上発生した場合、代表チームの選出を拒否できるようにルールを定めている」と、国内組の招集に難色を示される可能性を指摘している。

 また、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)参戦組についても「4月にグループステージが予定されているが、3月にチーム内の主力選手を長期間代表チームに送り込まなければならない状況は、多くの面で不便だ」と問題点に言及。「帰国直後の韓国での自己隔離(2週間)の問題は解決していない」と、一筋縄ではいかない見解を示した。

 両国はここ数年、E-1サッカー選手権(旧称東アジアカップ)で対戦しているが、国際親善試合での対決は2011年8月に札幌で行われた一戦(3-0で日本勝利)まで遡る。大きな壁が立ちはだかるなか、日韓戦開催へと漕ぎ着けられるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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