仙台「27選手の最新市場価格ランク」 “1億円超え”は2人のみ、チーム総額13億円以下

ベガルタ仙台でプレーするFW西村拓真とGKヤクブ・スウォビィク【写真:Getty Images】
ベガルタ仙台でプレーするFW西村拓真とGKヤクブ・スウォビィク【写真:Getty Images】

チームトップで並ぶ蜂須賀、スウォビィク以外は1億円に届かず

 2021シーズンのJ1リーグがいよいよ26日に開幕する。今オフの移籍市場では各クラブが多くの選手を入れ替えたが、結果としてどのくらいの戦力を有しているのか。その一つの目安となるのが、市場価格の合計額だ。

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 ドイツの移籍情報専門サイト「transfermarkt」が随時更新している市場価格は、選手たちの“推定移籍金”に近い意味を持っている。この市場価格を比較・分析しながら、今季開幕時のJ1リーグ各クラブがどれだけの戦力を抱えているかを考察していこう(※登録選手リストはクラブ公式サイトを参照)。

■ベガルタ仙台(昨季17位/6勝10分18敗)
選手市場価格総額:12億6365万円
チーム内最高額選手:蜂須賀孝治、ヤクブ・スウォビィク(1億160万円)

 11年連続でJ1に残留しているベガルタ仙台だが、昨季は17位でシーズンを終えた。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、降格がなくなっていなければ、2021シーズンはJ2で戦っていたはずだった。この低迷を受けて、選手の市場価格も下落。昨季は開幕時点のレートで1億円以上の選手が5人いたが、今季はDF蜂須賀孝治、GKヤクブ・スウォビィクの2選手のみとなっている。

 今季のカギを握るのは間違いなく、8年ぶりに復帰することになった手倉森誠監督の手腕だ。2013年を最後にクラブを離れた手倉森監督は、その後、U-23日本代表監督に就任し、2016年のリオデジャネイロ五輪を戦い、A代表のコーチも務めた。昨季はV・ファーレン長崎を率いていたが1年で退任し、仙台へ復帰することが発表された。

 今季は4チームが降格となる難しいシーズンだが、選手の合計市場価格が12億6365万円と低額なクラブは苦戦が予想される。特に、昨季のリーグ戦でワースト2位タイの36得点に終わった攻撃面は改善が求められるが、チームの4分の1にあたる9ゴールを1人で叩き出したFW長沢駿が大分トリニータへ移籍したことも不安材料だ。

 現在の市場価格が7620万円の長沢に代わる得点源として期待がかかるのが、新たに加入した日本代表歴もあるFW皆川佑介だ。横浜FCから完全移籍で加入した皆川の市場価格は5080万円。また、昨季のレンタル移籍を経て、今季は完全移籍で加入したFW西村拓真は、FW陣で最高額となる8890万円の価格が設定されており、20試合3得点に終わった昨季を大きく上回る活躍が期待される。

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