メッシ退団へ拍車の可能性も… “苦境”バルセロナの現状を現地指摘「状況は暗い」

カディスとの試合で引き分けに終わり、落ち込むバルセロナFWメッシ【写真:Getty Images】
カディスとの試合で引き分けに終わり、落ち込むバルセロナFWメッシ【写真:Getty Images】

リーガで手痛い勝点の取りこぼし、タイトル獲得の可能性に厳しい指摘「計画は崩壊に…」

 バルセロナは現地時間21日に行われたリーガ・エスパニョーラ第24節でカディスと1-1のドローに終わった。国王杯とUEFAチャンピオンズリーグ(CL)での敗戦に続き、リーグ戦でも手痛い勝点の取りこぼしとなり、スペインメディアは「メッシのラストダンスの望みはほぼ消えた」「カンプ・ノウの状況は暗い」と厳しい視線を向けている。

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 リーガでは前節まで7連勝と好調を維持していたバルセロナだが、一方で国王杯では準決勝ファーストレグでセビージャに0-2、CLではラウンド16ファーストレグでパリ・サンジェルマン(PSG)に1-4で敗れ、いずれもタイトル獲得に向けて黄色信号が灯った。

 前日の試合でリーグ首位のアトレティコ・マドリードがレバンテに敗れていたため、勝点差を詰めるチャンスだったが、バルセロナは下位のカディスと1-1のドローで連勝はストップとなった。

 この結果を受け、スペイン紙「マルカ」は「メッシの“ラストダンス”の望みはほぼ消えた」との見出しを打ち、バルセロナが今季タイトル獲得の可能性が低くなったと厳しい指摘を行っている。

「昨夏にリオネル・メッシがバルセロナ残留を決めた時、多くのファンはシカゴ・ブルズ最終年のマイケル・ジョーダンのような“ラストダンス”が見れることを期待していた。しかし、彼らはわずか1週間のうちに事実上3つのトロフィー(リーガ、国王杯、CL)獲得のチャンスを逃した。栄光のシーズンの計画は崩壊に近づいている」

 負ければそこで敗退となる国王杯とCLに続き、残り15試合で首位との勝ち点差が「8」ついているリーガも優勝の可能性が低くなったと考えられているようだ。マルカ紙は「メッシ個人の閃きも、数え切れないほどあるバルセロナの欠点を補うには十分ではなかった」とし、「カンプ・ノウの状況は暗い」とバルサの現状を悲観的にレポートしている。

 さらに同紙は「クラブが競争力のあるプロジェクトを構築して彼を納得させることができなければ、彼はチャンピオンズリーグに挑戦するため、どこか他の場所へ去ることになるだろう」と報じ、この状況に拍車がかかれば、昨夏は残留を決断したメッシも今夏こそ移籍を選ぶ可能性があると伝えた。ロナルド・クーマン監督率いるバルセロナが正念場を迎えているようだ。

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