中井卓大は「カンテラの宝石」 “創造的な10番”の才能に仏メディアも注目

レアル・マドリードの下部組織でプレーするMF中井卓大【写真:松岡健三郎】
レアル・マドリードの下部組織でプレーするMF中井卓大【写真:松岡健三郎】

中井卓大は「カンテラの宝石」 “創造的な10番”の才能に仏メディアも注目

 スペインの名門レアル・マドリードのフベニールB(U-18相当)に所属する17歳MF中井卓大は、1月23日に行われたフベニールA(U-19相当)のロス・ジェベネス戦(3-0)に“飛び級”で先発し、鮮烈な2021年初ゴールを決めて注目を集めた。将来に期待が懸かるなか、フランスメディアも「カンテラの宝石」と称している。

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“ピピ”の愛称で知られている中井は、2013年に9歳でレアルの下部組織に入団。加入後から順調に昇格し、今季からフベニールBに所属しているが、昨年8月に開催されたフベニールAの選手が出場するUEFAユースリーグに“飛び級”で登録された。同年10月の国際Aマッチウィーク中には、多くの代表選手が不在のなかで、トップチームのトレーニングにも招集されていた。

 1月23日には21年初試合において、フベニールAで“飛び級”出場。先発を飾った中井は後半40分、左サイドから中央に切り込んで右足で“ゴラッソ”を叩き込むと、これが現地メディアで話題に。将来のトップチーム昇格にも期待が懸かるなか、スペイン紙「AS」は「黄金の未来を夢見るレアル・マドリードのユースチームの11人」と題し、「レアル・マドリードのユースチームは目立っており、すでに将来を約束するような名前も出てきている。素晴らしい未来を夢見るために11人を見てみよう」と、中井の名前も挙げていた。

 英サッカーサイト「90min」フランス語版も、「レアル・マドリードはルカ・ヨビッチやマルティン・ウーデゴールを放出しても、今冬は補強しないことを決めた。この状況で、ジネディーヌ・ジダンはカンテラで育てられた若手に目を向ける以外にない。ラ・ファブリカには多くの才能がある」と言及。Bチームにあたるカスティージャ所属のMFアリーバス(19歳)、MFアントニオ・ブランコ(20歳)、FWウーゴ・ドゥーロ(21歳)、DFミゲル・グティエレス(19歳)、フベニールA(U-19相当)所属のMFピーター・フェデリコ(18歳)らとともに、中井を寸評付きで紹介している。

「フベニールAのピーター・フェデリコとともに、カンテラのもう一つの宝石だ。ピピは創造的な『10番』の才能を持っている。ジダンは彼をよく知っているし、元ユース監督も『技術的に洗練されていて、ボールの上で踊る』と話している」

 2月3日に行われたフベニールBのアトレティコ・マドリードB戦(3-1)でも、絶妙なクロスでダメ押しの3点目をアシストするなど、好調をアピールしている中井。さらなる成長が大いに期待される。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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