欧州5大リーグ復帰は「問題外ではない」 香川真司の“新天地”に海外指摘「才能は残っている」

元日本代表MF香川真司【写真:Getty Images】
元日本代表MF香川真司【写真:Getty Images】

ギリシャ1部PAOK移籍間近の香川真司、キャリア続行における“他の選択肢”に注目

 昨年10月にスペイン2部サラゴサを退団し無所属の状態が続いているMF香川真司は、ギリシャ1部PAOK加入が間近に迫っているとされている。そうしたなか、海外メディアはキャリア続行における他の選択肢に注目し、欧州5大リーグでのプレーについて「完全に問題外ではなかった」と指摘している。

 香川は2010年7月にセレッソ大阪からドルトムントに移籍して欧州進出を果たすと、ブンデスリーガ2連覇などに貢献した活躍が評価され、12年6月にプレミアリーグ名門マンチェスター・ユナイテッドへステップアップ。その後はドルトムントへ出戻り4年半を過ごした後、19年1月に出場機会を求めてベジクタシュに期限付き移籍した。

 そして同年夏、サラゴサに加入して念願のスペイン初上陸を果たす。しかし、開幕当初は先発出場を重ねていたものの、中盤戦以降は出場機会が減少してチームも昇格を逃してしまう。戦力刷新の必要性が指摘されたなか、香川はEU圏外枠であることに加え、高パフォーマンスを発揮できなかったとされ、両者合意のうえでの退団が昨年10月に正式決定した。

 新天地を模索する日々が続いていたなか、このほどギリシャ1部PAOK加入合意が報じられ、正式契約が間近に迫っているとされている。そうした香川の現状を米スポーツ専門局「ESPN」が注目。「アジアを代表するフリーエージェントの1人、香川真司にとって何があったのか」と見出しを打ち、キャリア続行における他の選択肢を考察している。

 欧州のビッグクラブで経験を積んできた香川を、同メディアは「掘り出し物を探しているチームにとっては非常に価値のある選手だ。香川真司のように飾り付けられているものは稀で、恐らくその素晴らしい才能はまだ彼の脚にたくさん残っているだろう」と評価。続けて「PAOKに向かっているとされるが、それはクラブにとって大成功となるだろう。PAOKのようなクラブが手に入れるのは当然だ」と、見解を綴った。

 キャリア続行における他の選択肢について、同メディアはオランダやポルトガルでのプレー、Jリーグへの復帰、アメリカ1部メジャーリーグサッカー(MLS)への移籍などに触れつつ、欧州5大リーグ(イングランド、スペイン、イタリア、ドイツ、フランス)への再チャレンジにも言及。香川の経験値やポテンシャルを踏まえ、“不可能”ではなかったとも指摘している。

「ブンデスリーガやプレミアリーグでタイトルを獲得した香川の経験は、彼の才能が最高レベルで戦えることを証明していたので、5大リーグへの復帰は完全に問題外ではなかった。タイトル争いではなく、中堅どころのチームに移籍しなければならなかったかもしれないし、実際に2年前にはウェストハムとエバートンの両方が彼にリンクしていた」

 サラゴサ退団から約3カ月を経て、ようやく新天地が決まろうとしている香川。現在31歳とベテランの域に差し掛かろうとしているが、海外メディアは日本人アタッカーから輝きは失われていないと見ているようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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