「プロジェクトを傷つける」 レアル、ウーデゴール移籍での“危機”をスペイン紙指摘「損害」

レアルMFマルティン・ウーデゴール【写真:Getty Images】
レアルMFマルティン・ウーデゴール【写真:Getty Images】

レアルの期待の若手ウーデゴールは出場機会を求めてアーセナル移籍を検討中

 レアル・マドリードのノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴールは出場機会を求めて期限付き移籍を志願。現在はアーセナル加入に向けた交渉中だと伝えられている。そうしたなかでスペイン紙「AS」は、ウーデゴールの移籍はレアルの“世代交代プロジェクト”の一歩後退だと伝えている。

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 レアルは数年前から移籍方針を転換し、若手選手の獲得を入れてきた。ウーデゴールをはじめ、ブラジル代表FWロドリゴや日本代表MF久保建英(現ヘタフェ)など10代で台頭した才能を多く確保してきた。

 しかし、ジネディーヌ・ジダン監督率いる現在のチームの中で、実際に出番を手にしている若手選手はウルグアイ代表MFフェデ・バルベルデら一握りで、結果を残せず、すでにクラブを去った選手も少なくない。

 3度のローン移籍を繰り返し、今季からついにトップチーム合流を果たしたウーデゴールも、ジダン監督の信頼をつかめず、今度はアーセナルへのローン移籍が確実視されている。「AS」紙はこうした現状について「ウーデゴールのアーセナルへのローン移籍は、レアル・マドリードのプロジェクトを傷つける」との見出しを打って報じている。

「昨夏にレアル・ソシエダからの復帰し、スター選手の補強と称されたウーデゴールには大きな期待が寄せられていた。しかし、彼が再びローン移籍を希望したことは一歩後退であり、チームを若返らせたいというクラブのアイディアに損害を与える」

 16歳でレアルのトップチームデビューを飾り、クロアチア代表MFルカ・モドリッチの後継者とも目されていたウーデゴール。レアルの世代交代を象徴する選手の1人だけに、AS紙は「(アーセナルの)ミケル・アルテタの下では彼の運が良い方向へと変化し、来シーズンに向けて復帰する前に彼が成長を続けられることを願っている」とエールを送った。現地メディアも22歳の動向に、大きな関心を寄せているようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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