オルンガ流出の穴はどう埋める? 名将ネルシーニョの“再編術”に注目【J1戦力動向・柏】

柏レイソルへの加入が決まったブラジル人MFドッジ【写真:Getty Images】
柏レイソルへの加入が決まったブラジル人MFドッジ【写真:Getty Images】

【今オフ動向まとめ】オルンガ、中村の実力者が退団し、中盤にブラジル人助っ人2選手が加入

 Jリーグの2020年シーズンが終了し、来季に向けたチーム編成が動き始めている。すでに移籍のリリースが出始めているなか、各クラブは今オフにどのように歩みを進めていくのか。20年シーズンの成績とすでに発表されている戦力動向を踏まえながら、来季に向けた注目ポイントをポジションごとに展望していく。

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 昨季の柏レイソルはネルシーニョ監督のもと、リーグ3位の総得点(60)をマーク。昇格1年目ながら7位に組み込み、ルヴァン杯では準優勝の成績を残した。現体制で3年目を迎える新シーズンでは、さらなる飛躍を狙いたい。

 そのためにも、今オフは戦力の底上げを図りたかったが、前線では昨季リーグ得点王&MVPのFWオルンガ(→アル・ドゥハイル)が移籍。一方で、中盤に新助っ人を加えるなど陣容を刷新するなか、名将ネルシーニョの“再編術”がどう出るかは見ものだ。

■FW編
 チーム総得点の約半分にあたる28ゴールを奪ったエースFWオルンガやベテランFW山崎亮平が抜けた一方、新加入選手は今のところ見当たらない。定位置争いは、得点力と攻撃センスを兼ね備えたFWクリスティアーノを軸に展開されるだろう。

 計算が立つオルンガの流出を受け、FW呉屋大翔(昨季20試合4得点)、FW瀬川祐輔(昨季19試合2得点)といった中堅クラスの戦力に加え、東京五輪世代のFW神谷優太(昨季19試合3得点)にはさらなる奮起が求められる。

■MF編
 J1通算71試合出場のMF椎橋慧也(←ベガルタ仙台)、昨季J2で27試合2得点をマークしたMFイッペイ・シノヅカ(←大宮アルディージャ)に加え、MFドッジ(←フルミネンセ)、MFアンジェロッティ(←レッドブル・ブラガンチーノ)の両ブラジル人が加入し、選手層の底上げを図った。

 新助っ人のドッジはボランチ、一方のアンジェロッティは2列目より前の攻撃的なポジションが主戦場。新シーズンに向けたチーム強化を進めるうえで、まずは初挑戦となるJリーグの戦いにフィットできるかがポイントとなる。

■GK&DF編
 新戦力はユースから昇格したGK佐々木雅士、DF大嶽拓馬、期限付き移籍からの復帰組であるGK松本健太(←大宮アルディージャ)、DF上島拓巳(←アビスパ福岡)のみで、目立った動きはない。

 一方で、日本代表GK中村航輔(→ポルティモネンセ)が退団。昨季の第一守護神を務めたGKキム・スンギュは健在も控えの経験値はいずれも浅く、GKの選手層が薄くなった印象は否めない。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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