手倉森監督が8年ぶり帰還 失意の17位からの逆襲へ…チーム改革に着手【J1戦力動向・仙台】

仙台へ移籍した元浦和MFマルティノス【写真:高橋学】
仙台へ移籍した元浦和MFマルティノス【写真:高橋学】

【今オフ動向まとめ】皆川、マルティノス獲得でアタッカー陣が刷新

 Jリーグの2020年シーズンが終了し、来季に向けたチーム編成が着々と進んでいる。移籍のリリースが続々と出ているなか、各クラブは今オフどのように歩みを進めていくのか。昨季の成績とすでに発表されている戦力動向を踏まえながら、新シーズンに向けた注目ポイントをポジションごとに展望していく。

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 20年のベガルタ仙台は木山隆之監督が就任。サガン鳥栖からFWイサック・クエンカを獲得するなど、積極的な補強を敢行したが、リーグ戦で17試合連続未勝利を喫するなど、シーズンを通して苦戦を余儀なくされた。最終的には6勝10分18敗の17位に終わり、ホームでは未勝利(7分10敗)という屈辱を味わった。

 新型コロナウイルス感染拡大により降格のないレギュレーションとなったため、21年シーズンもJ1で戦うことになるが、成績不振により昨季限りで木山監督は退任。08年から13年まで仙台を率い、12年にはクラブ史上最高のJ1リーグ2位に導いた手倉森誠監督を再び招聘し、4チームが自動降格となる過酷な新シーズンに向けてチーム改革を託した。

■FW編
 昨季チーム最多となる9得点を奪った長沢駿が大分トリニータへ、2得点のジャーメイン良が横浜FCへと移籍し、5得点のアレクサンドレ・ゲデスも期限付き移籍満了で退団。一方、横浜FCから元日本代表FWの皆川佑介、浦和レッズからマルティノスを完全移籍で獲得し、顔ぶれが入れ替わった。高さ、スピードに特長のある戦力を獲得し、攻撃にバリエーションを加えることはできたと言えそうだ。

■MF編
 兵藤慎剛、飯尾竜太朗、椎橋慧也が退団した一方、名古屋グランパスからMF秋山陽介を完全移籍、ジュビロ磐田からMF上原力也を期限付き移籍で獲得。主力選手の残留に成功しており、上積みを図っている。

■GK&DF編
 GKは関憲太郎がレノファ山口、川浪吾郎がサンフレッチェ広島に移籍。DFは浜崎拓磨が松本山雅FC、柳貴博がレンタル終了に伴い北海道コンサドーレ札幌へと移籍し、さらに金正也、パラも退団している。獲得選手は大卒ルーキーが中心だが、絶対的守護神のヤクブ・スウォビィクや最終ラインのリーダー役であるシマオ・マテ、平岡康裕らの残留が決定しており、昨季の主力をベースにチーム作りが進められそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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