「533億円以上を費やした」 欧州トップ12クラブの“最悪の移籍”を海外メディア選出「失敗」

欧州トップ12クラブの“最悪の移籍”を海外メディア選出【写真:AP】
欧州トップ12クラブの“最悪の移籍”を海外メディア選出【写真:AP】

バルサがドルトムントなど、欧州12クラブのここ10年間の移籍での“失敗例”を選出

 移籍に成功と失敗はつきもの。どんなクラブであっても常に100%正しい選択ができるとは限らない。米大手スポーツサイト「ESPN」では、過去10年間でヨーロッパのトップクラブがおかした“最悪の失敗例”という特集を組み、2014年にポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキをフリートランスファーで手放したドルトムントや史上最高額で17年夏にブラジル代表FWネイマールを獲得したパリ・サンジェルマン(PSG)などを紹介している。

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 バルセロナのワーストとして取り上げられたのは、「4選手に4億2000万ユーロ(約533億円)以上を費やした」こと。バルセロナは2017年にドルトムントから1億500万ユーロ(約133億円)でフランス代表FWウスマン・デンベレ、18年にはリバプールから1億6000万ユーロ(約203億円)でブラジル代表FWフィリペ・コウチーニョ、ボルドーから4000万ユーロ(約51億円)でブラジル代表FWマルコム、そして、その翌年には1億2000万ユーロ(約152億円)でアトレティコ・マドリードからフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンを獲得した。

 ところが、いずれの選手も期待されたような活躍は見せられず、マルコムはわずか1年でロシア1部ゼニト・サンクトペテルブルクに移籍している。同記事は、新型コロナウイルスのパンデミックの影響でバルサの負債が4億8800万ユーロまで増加したことを指摘し、「それ(グリーズマンら4選手)に加え、元トルコ代表MFアルダ・トゥラン、スペイン代表FWパコ・アルカセル、ポルトガル代表MFアンドレ・ゴメスなど、高額を費やしたにもかかわらずほんの少しのインパクトしか残せなかった選手たちがいることを考えれば、チームがなぜこれほどまで不安定な財政問題に直面しているのかは容易に想像がつく」と綴っている。

 ドルトムントのワーストは、「レバンドフスキをフリートランスファーで手放した」こと。レバンドフスキは2010年にドルトムントに移籍し、日本代表MF香川真司らとともにユルゲン・クロップ監督(現リバプール)の下でブレイクを遂げた。14年のバイエルン加入後はリーグ得点王を4回獲得。昨季はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝に大きく貢献し、2020年のFIFA年間最優秀選手賞も受賞した。記事では、ドルトムントがここ数年でノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドやイングランド代表FWジェイドン・サンチョというような選手を獲得したことは称賛しつつも、「ライバルのバイエルンを止めることはできなかった。最悪だったのはレバンドフスキをフリートランスファーで放出したこと。ドルトムントは新契約を結ぶチャンスがあったものの失敗し、そのことをずっと悔やんでいる」と述べた。

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