攻撃陣をテコ入れ J1通算100得点の渡邉、快足・小川の新加入FWに期待【J1戦力動向・横浜FC】

横浜FCへの移籍が決定しているFW小川慶治朗とFW渡邉千真【写真:小林 靖】
横浜FCへの移籍が決定しているFW小川慶治朗とFW渡邉千真【写真:小林 靖】

【今オフ動向まとめ】生え抜きの佐藤が抜けたボランチには元日本代表MF高橋を獲得

 2021年に突入し、Jクラブの新シーズンに向けたチーム編成は本格始動している。すでに移籍のリリースが出始めているなか、各クラブは今オフにどのように歩みを進めていくのか。20年シーズンの成績とすでに発表されている戦力動向を踏まえながら、来季に向けた注目ポイントをポジションごとに展望していく。

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 横浜FCは20年シーズン、13年ぶりのJ1で15位(9勝6分19敗)。総得点(38)はリーグ14位、総失点(60)はワースト3位と攻守に課題を抱えていた。すでに下平隆宏監督の契約更新が発表されており、J1定着に向けた基盤作りを推し進めることになる。

 今オフは積極的に補強に動いており、上手く戦力整備をできるかが新シーズンの鍵を握りそうだ。

■FW編
 2020年シーズンのFW登録選手でチーム最多得点は一美和成の4得点。それに続くのが瀬沼優司、斉藤光毅、皆川佑介の3得点という寂しい状況だった。一美はガンバ大阪にレンタルバック、瀬沼はツエーゲン金沢、斉藤はベルギー2部のロンメルSKへの完全移籍が決まっており、攻撃陣はほぼ総入れ替えとなる。

 期待が懸かるのは、G大阪から獲得した渡邉千真だ。J1通算100得点を誇る34歳のストライカーは精神的支柱としても輝きを放つだろう。そのほかにも、小川慶治朗(←ヴィッセル神戸)、クレーベ(←ジェフユナイテッド千葉)、ジャーメイン良(←ベガルタ仙台)が加わり、杉本竜士も完全移籍に切り替わった。得点力不足を解消できるか、その行方に注目が集まる。

■MF編
 横浜FC一筋10年の佐藤謙介(→レノファ山口)、元日本代表の松井大輔(→サイゴンFC)が退団。代わりに、ボランチにはサガン鳥栖から高橋秀人が加入した。選手会の会長を務め、センターバックなども務められる守備のユーティリティーの存在は、チームを安定させるうえで不可欠になりそうだ。20年シーズンにチームトップの7得点を挙げた松尾佑介を慰留できるかも、重要なポイントになるだろう。

■GK&DF編
 総失点がワースト3位という数字からも、守備が大きな課題なのは言うまでもない。20年シーズンにGK陣でトップの23試合に出場した六反勇治は、清水エスパルスからのレンタルから完全移籍に切り替わった。キャプテンを務めた南雄太も健在とはいえ、新シーズンには42歳を迎えるだけに、六反がシーズンを通して安定したパフォーマンスを見せられるか。

 最終ラインではブラウブリッツ秋田からDF韓浩康(ハン・ホガン)が加入した。初のJ1挑戦となるが、横浜FCに新たな風を吹かせたいところだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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