「ブラジル人として初めてだった」 元J助っ人ストライカーの”偉業”に母国再脚光「歴史を作った」

2001年に得点王に輝いたブラジル人助っ人FWウィル【写真:Getty Images】
2001年に得点王に輝いたブラジル人助っ人FWウィル【写真:Getty Images】

2001年の得点王FWウィル、日本での功績を母国メディアが回顧

 かつてコンサドーレ札幌(現北海道コンサドーレ札幌)などで活躍したブラジル人助っ人FWウィルは、札幌時代の2001年にJリーグ得点王を獲得するなど名声を得た。08年に母校クラブで引退してから10年以上が経つなか、母国メディアが現役キャリアに再脚光を当てている。

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 ウィルは母国のアトレティコ・パラナエンセでプロキャリアをスタートし、1998年に大分トリニータへ加入。大分で3シーズンプレーした後、2001年に札幌へ期限付きで加入すると26試合24得点を叩き出し、得点王を獲得した。

 横浜F・マリノスへ期限付き移籍した翌年も、リーグ戦で2桁得点(14ゴール)をマーク。エースとして活躍を見せた一方、素行の悪さから度々問題を起こし、横浜FMを解雇された。その後、札幌、大分を経て日本を離れ、04年から中国スーパーリーグの武漢黄鶴楼でプレー。母国クラブやカタールのアル・シリヤSCなどを渡り歩き、35歳だった08年にASA(ブラジル)で現役キャリアに終止符を打った。

 複数のクラブを転々としたキャリアの中でも、Jリーグ時代の活躍ぶりは母国でも称えられている。ブラジルメディア「FUTEBOL NA VEIA」は、ウィルのキャリアに再脚光を当て「栄光の年は2001年、コンサドーレ札幌でプレーし、26試合に出場して24ゴールを記録した。それまで日本、韓国、ドイツ、アルゼンチン、カメルーンの選手しか持っていなかったJリーグのトップスコアラーに選ばれたのは、彼がブラジル人として初めてだった」と綴り、前例のない偉業を果たした事実に「Jリーグで歴史を作った」と振り返った。

 同メディアはさらに、「Jリーグの各クラブでの活躍は、彼のサッカー選手としての歴史の中で非常に重要なものだった」とも指摘。抜群の決定力でJリーグ史に名を刻んだブラジル人助っ人の功績は、母国でも色褪せることはないようだ。

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