J1最下位からの再建へ 出入りの激しいオフ、前線はウェリントンが大きなプラスに【J1戦力動向・湘南】

FWウェリントン(※写真は神戸時代)と鹿島DF山本を獲得【写真:Getty Images】
FWウェリントン(※写真は神戸時代)と鹿島DF山本を獲得【写真:Getty Images】

【今オフ動向まとめ】中盤は多くの主力が流出 指揮官の手腕が問われるシーズンに

 Jリーグの2020年シーズンが終了し、来季に向けたチーム編成が動き始めている。すでに移籍のリリースが出始めているなか、各クラブは今オフにどのように歩みを進めていくのか。20年シーズンの成績とすでに発表されている戦力動向を踏まえながら、来季に向けた注目ポイントをポジションごとに展望していく。

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 湘南ベルマーレは20年シーズンのJ1リーグ戦で最下位に沈み、苦しい1年を過ごした。2019年終盤に就任した浮嶋敏監督にとって、来季は実質2年目。戦力の入れ替えが激しい状況にあるだけに、再建に向けて指揮官の手腕がより問われるシーズンとなりそうだ。

■FW編
 現時点での放出は北海道コンサドーレ札幌から期限付き移籍中だったFW岩崎悠人のみで、他ポジションと比べて戦力的なダメージは少ない。何より、FWウェリントンが約7年ぶりの復帰を果たしたことにより、戦力的にはアップしていると見ていいだろう。

 20年シーズンはリーグ最低の29得点に終わり、二桁得点を記録した選手もいなかっただけに、ウェリントンに懸かる期待は大きい。ベテランFW石原直樹らの負担を軽減し、センターラインに1本の軸を通すことができれば、自ずとチームとしての形もハッキリするはずだ。

■MF編
 加入・放出ともに非常に多く、完全に再建が必要なセクションだ。MF齊藤未月がロシア1部ルビン・カザンに期限付き移籍、MF鈴木冬一がスイス1部ローザンヌに完全移籍となり、MF金子大毅(→浦和レッズ)、MF松田天馬(→京都サンガF.C.)と主力の国内移籍も相次いでいる。

 ユースからの昇格組や高校・大学からの加入組も多数いるものの、これだけの主力が流出したなかで、他クラブから加入する選手の活躍も不可欠だろう。J2屈指の実力者であるMF中村駿(←モンテディオ山形)、約3年ぶり復帰のMF高橋諒(←松本山雅FC)に加え、ブレイク候補のMF名古新太郎(←鹿島アントラーズ)も期限付き移籍で加入。早い段階で最適な組み合わせを見つけたいところだ。

■GK&DF編
 ここまで出入りは多くないものの、DF坂圭祐が大分トリニータに完全移籍。今季は負傷に苦しんで19試合の出場に終わったとはいえ、主力級の移籍は間違いなく痛手になる。

 補強としては、鹿島から35歳のベテランDF山本脩斗を獲得。左右のサイドバックを主戦場とするユーティリティーだけに、戦力の底上げにつながるだろう。ここからさらに坂の穴を埋める補強ができれば理想だが、コンバートなども視野に入れながらチーム力でカバーしていくことになるかもしれない。
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(FOOTBALL ZONE編集部)



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