【月間表彰】元日本代表の楢﨑氏、東京五輪世代GKを絶賛 瀬戸際でのセーブに好印象「僕も好きなプレー」

今季最後の「月間ベストセーブ」に選出された湘南ベルマーレGK谷晃生【写真:小林 靖】
今季最後の「月間ベストセーブ」に選出された湘南ベルマーレGK谷晃生【写真:小林 靖】

2020年12月 Jリーグ月間ベストセーブ by 楢﨑正剛 谷晃生(湘南)

「DAZN」のパートナーメディアで構成される「DAZN Jリーグ推進委員会」の表彰企画「月間ベストセーブ」は、今季最後の選出を迎えた。12月に行われたJ1リーグの試合で輝きを放った守護神は誰なのか。元日本代表GK楢﨑正剛氏に選出してもらった。

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 かつて名古屋グランパスなどで活躍し2010年にGK初のMVPに輝いた楢﨑氏は、12月の「月間ベストセーブ」に湘南ベルマーレGK谷晃生のセーブシーンを選出した。東京五輪世代でもある谷はプロ3年目の今季、ガンバ大阪からの期限付き移籍で湘南へ加入。リーグ戦25試合に出場したなか、第34節ベガルタ仙台戦(0-0)の後半アディショナルタイム2分、チームの危機を救うビッグセーブを見せた。

 湘南は相手陣内へ攻め込んだものの、ボールを奪われ形勢が逆転。自陣右サイドから仙台MF石原崇兆にボールを運ばれ、中央のFWアレクサンドレ・ゲデスにパスが渡ると、そこからさらにペナルティーエリア内でフリーだったFW長沢駿のもとへ。GKとの1対1の局面で谷は、すかさず前に出て体全体でシュートブロック。ここぞ、で見せた好判断で、難を逃れた。

 このプレーについて、楢﨑氏は「狙いを持ってプレーしていたのと、終了間際で精神的な落ち着きを失うような時間帯でもあったなか、技術をしっかり発揮していた」と評価。「ちょっとでも間合いを狭める、相手にプレッシャーをかけるのが僕も好きなプレーで、やろうとしていたプレーでもあるので印象が強かったです」と、選出した経緯も明かした。

 一見、咄嗟に出たプレーのようにも映るが、楢﨑氏は「(フリーの選手へのパスが)来るだろうなという予測が立っていたと思うし、実際にそうなった。しっかり考えてプレーを選択していたと思うし、適当なプレーではないように見えました」と指摘。GKが先々まで考えを巡らせたうえで生まれたもので、偶発的なプレーではなかったと見ている。

 このようなシチュエーションではゴール前で構えて待つよりも、FWに対して間合いを詰めるのが妥当だという。「距離を取って守ろうというのも分からないでもないですけど、相手FWがペナルティーエリア内に入っている状況で下がるのは良い選択肢だとは思わない。距離を詰めるべきだと思いますし、僕だったらまずそうします」と楢﨑氏。自身の経験と重ね合わせつつ、谷のプレーを改めて称えた。

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